重さ1.3トンの神輿をぼくらは担ぐ

その大きさと凝った意匠の山車で青森ねぶたが有名だ。
岸和田だんじりはその速度をもって全国に名を馳せている。
担ぎ手の数と勇壮さで三社祭りはニュースにもなる。


今日はお祭り好きには有名だが、まるで一般への知名度がないお祭りをご案内したい。
三鷹八幡大神社のお祭りだ。
ちょうど来週の土曜、日曜日の12、13日に開催される。
ふとすると地元の人もあまり詳細を知らない祭りではあるが、実はこの祭り一見の価値があるほど”凄い”のである。

より大きな地図で 三鷹八幡神社 を表示

神輿がすごい

13日には一之宮と二之宮の大神輿が町を練り歩く。
タイトルにもしたが、その神輿は二之宮が重さ1.3トンもある。
1300キロ!
100人で担いでも一人13キロの超大物である!!
5歳児ぐらいが片側の肩に乗って飛び跳ねてる様を思いうかべてもらえばいい。
生半可ではない。


この神輿はその重さと建造費(なんと1億円超)で94年のギネスに乗っている。
日本一どころか世界一だ。
これの後を追うように他の神社で台座がさらに大きいやつを作ったところがあるそうだが、担ぎあげられなかったそうだ。
まさに人間の限界の極みに挑む重さ。
これが日本で1、2を競う担ぎ神輿であるのは間違いない。
さらには神輿に先導する大太鼓も日本で5指に入る大きさらしい。


大きさや重さばかりを強調してしまっているが、決して大きさや重さがすごいから見たほうがいいよと進めているわけではない。
神輿を見るだけなら一年中、神輿蔵に展示されている。静かなときにでも鑑賞すればいい。


では何がすごいのか?
これを担ぐ人たちの威勢がすごいのである。
息を合わせなければ上がらないサイズの神輿を担いで街を練り歩くのである。
気合いだけでも根性だけでもなんとかなるものではない。
ほとんどそれはアスリートにもにた肉体の限界に挑む様であり、チームスポーツにも似た統制がそこにはあり、そして担ぎあげるという単純動作にも洗練された業が光るのである。


こちらは去年のお祭りの様子。
動画としてあまりよく取れていないが、さわりだけでも・・・


日本でトップクラスに重たい神輿はこうやって担ぐんだという姿が見れるのは三鷹だけ!



三鷹の歴史

歴史的な背景を知っておくともっとお祭りが楽しめるかもしれないので自分の知っている範囲で書いておく。
もとより三鷹は街の成り立ちとして、江戸の大火、関東大震災、大空襲などで神田界隈からきた人たちが多く流れ込んでいる。
戦前から街の基礎があって、空襲で焼けなかったギリギリの地域なので、もしかしたら、現代の都心部や下町のあたりよりより色濃く江戸の気風を残している地域なのかもしれない。
ちなみに、うちの爺ちゃんも(まだ存命)生まれ育ちが神田で戦火の前に三鷹に移り住んできた組だ。


ちなみに、ここらへんの商店街は、駅前銀座とか西銀座とか南銀座という名前になっている。
当時商売するといえば銀座だったそうなのだ。
中央線界隈が何か東京でも異色な文化圏になっているのは、単純に多くの士工商や文化人が中心部から中央線沿線に沿って流れてきたからなのではないかなと思う。
歴史的にみればさほどさかのぼれないかもしれないが、近代と前時代の気風が同居する街なのかなと思う。




お祭りを楽しむ方法

子供の頃はみんなで山車車をひいたり、縁日で楽しむだけでした。
大人になってからお祭りは遠いものになっていたのですが、サラリーマンを辞めてお店をやりはじめてから再び近いものになりました。
見るだけも楽しいかもしれませんが神輿を担いでみたり、模擬店をだしたりとかかわってみるのはどうでしょうか。


御神輿ってどこに行けば担げるんだろう?とかいってもわかりませんよね。
自分もさっぱりわかりませんでした。
ブログ主はお店を3年ぐらいまえにはじめて商店街にはいっているので去年ぐらいからお祭りを手伝うようになりました。今年はお当番で神酒所に詰めてます。
まだわかってないことも多いですが、大人がお祭りにかかわろうとしたら、まずは地域の神酒所に行けばいいらしいですぞ。
神酒所では1000円でも3000円でも奉献すると多分なかの人達が喜びます。
うちの神酒所の場合、今年は私が会計なので帳尻あうか心配な私がよろこびます・・・。
神酒所によっては神輿を担ぐ用の貸出半纏を用意していたりするのでまずは聞いてみるのがいいかもしれません。



今年のお祭りのスケジュール

※南銀座でのスケジュールです。

9/12 土曜日

10:00〜
南銀座商店街の神酒所がオープンします。(私はここに居るよ!)

より大きな地図で 三鷹NTT駐車場 を表示


11:00〜
今年は模擬店がいろいろでます。
中央駅前通りを南にまっすぐNTTの駐車場になります。
私はポップコーン屋をやるつもりだけど、受付もやらなきゃいけないのでできるかな…。


14:00〜
子供神輿、太鼓町内渡御(とぎょ)
子供たち用の町内神輿がでます。参加してくれた子供たちにはお菓子がでます。
安全巡行のためお手伝いしてくれる大人を募集しています。


15:30〜
ジブリ美術館提供抽選会
実はジブリ美術館の中の人たちは神輿を担がせたら花棒を離さないつわものたちです。


17:30〜
連合渡御
子供神輿を大人がかついでワショーーイ!する夜の大人ハッスルタイムです。
各町会、商店街から大人たちが小さい神輿(といっても世間的には普通のサイズの神輿)を持ちよって、お祭り騒ぎします。
南銀座の神酒所に集合してください。


9/13 日曜日

9:00〜
式典開催
八幡神社にて


10:00〜
宮出し いよいよ本御神輿が八幡神社から出ます
神社神輿はここから各町会を渡御します。


10:00〜
南銀座商店街の神酒所がオープンします。


11:00〜
模擬店開始


13:00〜
子供神輿、太鼓町内渡御
おそらく14時ぐらいに三鷹駅にいけば三鷹駅南口のロータリーあたりでもんでるはずです。


16:30〜
神社の神輿が南銀座にまできます


18:00〜
宮入
神社神輿が宮入します。ハイライトですね。
私は神輿の前で高張りというものを持つ人を今年やります。



おとく情報

はぐら茶屋の店主をお祭り期間中にどこかでみつけ声をかけてくれれば、
毎日先着30名に南銀座の神酒所でつかえる模擬店券50円分をさしあげます!
あと、この近隣の八幡はすべて同日がお祭りなので吉祥寺とかそこらへんでもお祭り気分を味わえます。




祭りがすぎれば

担ぐと翌日には綺麗にあおたんになるよ('(゚∀゚∩

去年のわたし・・・




参考:
http://rekishi-roman.jp/miya-mikosi/page-13.html
http://members2.jcom.home.ne.jp/ichikondo/09%20shimorenjakuhachimandaijinjareitaisi.html
http://goshuin.kokon.asia/touto_jinja/24_mitaka_hachiman.html