都下の小売流通や物流、商店街など

地方から東京あての荷物が異常だと話題に。でも、その地方に住む人が関東の知り合いのためにひとりで複数個口送っただけかもしれないし正直これをサンプルにしていいのか・・・。

発送

うちは紅茶とかのネットショップもやっているので東京都下の実情を。
地震のあとはパタリとやんでいた注文が昨日あたりから復活しました。今日の発送小口は24個、うち10個は九州。さらにそのうち8個は福岡。同じような商品が売れているので何かローカルメディア露出があったとかそういう要因かもしれないですけど。いやご注文ありがとうございます。経済ささえてもらっています。


今日は被災地であった東北からも注文がありました。勇んで梱包してヤマトさんに発送をお願いしたのだけど、まだもどってきてるからやめておいたほうがいいよと受け取ってもらえませんでした。残念です。
ちなみに地震前に送った東北宛の荷物は地震後に届けられないという理由で戻ってきたのもあります。
信越には送れても、東北へ送れている荷物はいまのところありません。


昨日、一昨日とかはキャニスター(保存缶)が売れていました。お茶関連の雑貨などがでています。紅茶はいつもより少ない気がします。気がするというのは有意統計をとれるほどうちのお店は売上がないからです。

集荷

集荷にも影響があります。いままでは6時でも本日発送になっていたものが、3時までにお願いしますと繰り上がって、昨日から1時までに出してくださいとなりました。この地域の停電の影響などだと思います。さらに商売で車をつかっている人はガスを入れれるスタンドがなく困っているそうです。

流通

関東の物流は停止しているわけではありません。
アスクルに頼んでいた梱包資材は今日は出かけるので金曜日に届けてねとしておいたのですが、今日届きました。むしろ1日早いです。なんで!? あるのは停止ではなく混乱。入荷時期が見えないなどの不安。

不安の原因

関東の混乱の原因はおそらくは停電です。長期化することがみえているのにまだみんな適応できていません。交通が混乱し、物資が不足し、停電でおいうちをかけられています。
友人が30階に住んでいるのですが、平時に試しに階段で登ってみたら20〜30分かかったとか尋常
じゃないことをいっていました。これは大げさにしても高層化が進んだ都内ではエレベータの停止は大げさではなく人によっては生存問題です。地震でエレベータがとまり車椅子の友人は4階からおぶって降ろしてもらって出勤したとか言っていました。
停電は都市機能の設計に盛り込まれていない想定外事象です。対応にはどうしても時間がかかります。


さらに情報をめぐる混乱。
三鷹輪番停電第1グループ、第2グループ、第3グループがあるうえ、うちの番地は2つのグループに属しているので最初みたときは一日9時間停電かよと思いました。結局自分の地域は最後までいつ停電するのかわからないビクビクで過ごしました。
結局、どうもうちの地区は停電しないようです。消防や銀行があるからか、NTTがあるからなのか?わかりませんが…。
もとから契約アンペアが低いので電気代三千円とかの電気つかわないお店なんで影響はすくないかもしれないんですが、パソコン依存症のため、パソコンがつかえないと喋ることもままなりません(?)
まあそれはそれでよいのかなと思ってたので冷蔵庫以外オフ電源してました。潰れたみたいなお店になってます。予行練習です。

卸、小売

地震の翌日まではスーパーにはいろいろあったのですが、停電の報道がなされて以降スーパーに行ったら、食べるものがなくてオリーブオイルとマーガリンとチョコレートしかかえませんでした。昨日スーパーに行ったらさらに綺麗になにもありませんでした。今日いったら少しものがもどってきていましたが主食になるようなものはまだありません。


うちは紅茶屋ですが、まがりなりに食品業界なので卸しさんの中には食品を扱っているところもあります。静岡地震の前に静岡のほうの業者さんに聞いてみたら、都内の小売業者が「棚がからっぽで売る物がなくなったからなんでもいいから送ってくれ」という意味のわからない注文がはいってるというような事をおっしゃってました。
自衛隊自治体からの引き合いもあるような半年保存の効くお魚の保存食品をもってらっしゃることを知っていたので、こりゃあかんと思い発注をして発送は後でいいからととりよけておいてもらいました。いや、別に買い占めようというわけではなくて、置いてもらったのはちゃんと理由があって、だめなんですよ、遅いんです、官公庁は。政商が入っているので自律的に動けない。案の定、実際にその卸しさんに要請があったのは今日になってだそうで、そんなんじゃもう普通の小売店が買いあさった後。卸しさんも商売だからありもしない受注をあてにいま来ている注文を断れはしないです。でも、本当に必要なところが在庫がなくなってから注文したんじゃ工場に製造がはいるので数週間かかってしまうっちゅうの。
ここで注文時に官舎や被災地からの注文があったらそっちに流してといっておいたのがちょっと効いてくるわけです。まあうちが抑えられるボリュームなんてすずめの涙ほどですが。
そんなわけで、うちは紅茶屋なのだけど入金はしてあるので、なぜかそのうち魚が入荷しますwwwうえ、やっちまったww
多分買い占めの騒動とかが収まったあとかな。まあ、賞味期限ながいし、のんびり売ります。
紅茶屋の棚で魚を見かけたら「あらあらw」とお察しくださいな。


いや、しかし、いま都内とかでコメとか小麦粉とか「うわ、私買出しすぎ」の人たちはどう処理するつもりなんでしょうか?
おそらくスーパーの仕入れ担当はこのあとも需要が読めなくて戦々恐々としているはずです。仕入れたけど売れない廃棄率うなぎのぼりってお店には存続問題です。んー。
やはり停電は経済的影響力半端ない。円高が最高値更新で、リーマンショックにつぐ下げ幅。リーマンショックのときは上場企業が33社ぐらい飛びましたが、今年も相当数バイバイしちゃうかもしれません。
ただ紅茶屋が魚を仕入れたことにより資金繰り悪化で破産とか三面記事にもなりゃしませんわ。


商店街

商店街でも、何かできないかという声があがり始めました。なにができるでしょうか。
あと1〜2週間したら、買出ししすぎた人たちが後悔とともに積み上がった食品とかを前に途方にくれるかもしれないのでそれをみこして買取/寄付→現地寄贈とかの準備をしておくのもいいかなとちょっと思いました。
衣料品とかを被災地におくる救世軍的活動とか…ん、wikipediaみると日本の救世軍はなんかイメージが違う?
商店街とかにできることってなんだろう? なにかアイディアがあったらお願いします。


救援物資の送付をご検討の方へ

これは他の自然災害のときの例ですが、災害地区にまあ邪魔にはならんだろうと茶葉とかをおくっていたのでそういうときのうろ覚えですが、日本郵便などでは他の震災や豪雨災害のときは救援物資を避難所などに送る際に送料免責や減免、宛名不要などの措置があり救援物資を送ることが可能でした。
送り方の方法なども告知されると思います。
いま見たところまだそれらしきプレスリリースは出ていませんが、おそらくは今回ぐらいの規模になると流通が回復しだい何かしら出ると思いますので救援物資をご準備されている方は覚えておくといいです。逆にこれがでないうちはきちんと被災地までものを届ける体制ができていないことを意味しているのではないかと思います。
今回もまだ東北地方への流通はストップしていますが、コンビニなどは宅急便を受け取ってしまうかもしれません。送れた!とおもっても実際は配送センターに留まってしまうだけで預かり期間経過で戻ってくる可能性があります。救援物資!届かないと意味がありません。
荷預けして満足しないようにしましょう。配送状況などは実際に運送を担当する会社に聞くのが確実です。


でも、、今回は被災地が広すぎてどこから物流が回復するのかさっぱり……。
日本海側は通れるようになったとはいうものの……
まあ分解できない障害はありません。いっこいっこバックアップしていきまっしょい。
ほいさー!