資産を築くために大切なこと

ぶっちゃけお金を貯めることにはあまり興味がないので、あまり萌えないんだけど、これじゃ大変なだけなんじゃないかと人のエントリーをみて思ったのでなんとなく書いてみる。多分みんなと違う角度でお金とかに興味はあるんだけどね…、ま、それはいいや。

「1億の資産を形成するにはどうしたらいいか、ちょっと考えてみた。 」
http://fukui.livedoor.biz/archives/3036480.html

日本人の生涯賃金は高卒も大卒もたいして変わらなくて3億前後なので、変な浪費をせず収入の1/3を貯蓄にまわしてりゃ1億だったら貯められる可能性がある。

<男性>
中卒     2億4000万円(45年間)
高卒     2億8000万円(42年間)
高専・短大卒 2億8000万円(40〜41年間)
大卒     3億1000万円(38年間)

<女性>
中卒     1億7000万円(45年間)
高卒     2億1000万円(42年間)
短大卒    2億3000万円(40年間)
大卒     2億8000万円(38年間)

http://allabout.co.jp/finance/gc/10847/


だけどこれは、高度経済成長期に賃金が伸び続けたひとたちの結果であって、まだ終盤もみえてない世代にはあてはまらない。
ロスジェネ以降はこちらのほうがリアリティがあるよね。

15〜34歳の若年層では21・2%もフリーター化しています。由々しき問題は、2002年は大卒の約4人に1人がフリーターになっているという事実
<フリーター>
200万円×38年=7800万円

日本の経済成長は現在絶賛マイナス中でもしかしたら今年度にプラスに転じられるかという瀬戸際だけども、これがもしうまく回復できたとしても過去の実績からよくて2%台かなと思う。
一方、アジア近域は10%台の成長をつづけているなかで日本だけこのざまだと、経済というのは相対評価(相対取引/アイタイトリヒキ)になるので実質マイナス成長といって差し支えない。金利制作的にみると-0.5%のデフレっぽ。
(将来の額面と実際の価値とはまた違いそうだよね。)



せっかくなので、これまた最近あがってた人気の記事から。

http://president.jp.reuters.com/article/2010/04/08/243D8A32-3B07-11DF-A4D5-A61F3F99CD51.php
お金持ちは必ず知っている「複利」のマジック


複利はマジックでもなんでもないんだけどね、ここらへんが圧倒的にわからない人はいっそ勘にでも頼ったほうがいいと思う。
複利の本質は成長にも表れる。経年経過で比較するとわかりやすい。
グラフを出すとブログっぽくてこじゃれてくるのだろうけど、そんなことをするクオリティはこのブログにはないのだよ!!


そんなわけで文章で具体例をだしてみる。
毎年1%成長する100の資産をもつ金持ちと、毎年10%成長する50の資産、10の資産しかもっていない人、おまけで20%成長する人とで比較してみる。

スタート 100:1% 50:10% 10:10% 10:20%
10年後 109 118 24 52
20年後 121 306 61 319
30年後 133 793 158 1978

複利は、ひらたくいうと加速度曲線。グラフなどにすると分かりやすいんじゃないかとおもう。
成長速度というやつは加速度的振る舞いであって、等加速度運動ではないのだが、複利がわからないひとは多分等加速度運動をイメージしているはず。こんな説明は余計混乱させるだけか・・・(゜Д゜=)ノ⌒゜
手持ちが最初10分の1しかなくても成長スピード次第ですぐに追いつける。100分の1でもたいしてかわらない。日本においつくアジアみたいね。大抵はキャッチアップのほうが楽ちんで、加速度がはやい。



余談だが、複利計算で72というマジックナンバーがあるので覚えておくと楽しい。
wikipediaにも書いてある。すごいな、複利 72で検索したらでてきた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E5%88%A9
72を金利や年数で割ると、倍になるための期間がわかる。
10年で倍にしたければ7.2%で運用すればいいし、10%で運用すれば7.2年で倍になる。


ちなみに日本の銀行で金利は0.01%なわけだけどこれで倍にするには7200年ほど待っていただく必要があります。
いまならスーパー定期で金利がなんと0.1%になります!!
720年も待つの・・・?
いいかげんバカにされてるのにみんな気がつこう。あ、怒らないだけか。
20年前は郵貯とかの金利が10%台だったそうだ。
そりゃ、みんなの給料や所得も増えるよね。
2010年現在の観測実質金利は-0.5%、やってられるか的なね。




というわけで、それを踏まえて最初の資産形成をしたいという人の目標をみてみる。

1.収入より低い支出で生活する。
2.所得税こそ最大の敵
3.投資に時間をかける
4.得意な分野で投資する
5.ビジネスチャンスを掴む

つつましやかなんだけど、あまり資産形成という観点からはいい目標ではない気がする。
だって、どれも成長の速度をあげてくれるものがないんだもの。


1.収入より低い支出で生活する。
低次元での節約は個人的にはあまり意味がないとおもいっている。
10円安いネギのために30分かけて遠いスーパーに行く的なものを感じてしまう。
雑巾をしぼるなら雑巾に水を含んでからだと思う。


2.所得税こそ最大の敵
ん。敵なんだ??
日本の所得税高いから、だとしたら日本じゃない場所で収入拠点をうつしたほうがいいんじゃないかと思う。
個人で国相手に戦うのほど虚しいことはないっす。
まあ富山は結構日本でも持ち家率とか結婚式にかける費用だとか特殊な統計が出る土地柄なので、そういう意味でちょっと価値観が違うのかもしれない。


3.投資に時間をかける
時間をかけても意味のないことってありますよね。投資は時間よりも成果なんじゃないかしら。
成果をあげられないのであれば休むも相場だし、何より専業トレーダーでもないひとがいまの時期市場を相手にすべきではないと思う。このブログの主のひとはもしかして専業なのかな?
サラリーマンならともかく、特に自分で事業をやられているのであれば自分や自分の事業に投資すべきで、それが一番投資効率がいいじゃないかなと思う。投資は時間をかけるものではなくてお金をかけるもの。
ファイナンスリテラシーをあげるために市場で勉強するのは悪くはないとおもうのだけど、稼ぐことではなく投資が目的になると悲惨なことになる人が結構いるので注意。



4.得意な分野で投資する
はて…。相場士っぽくなってきましたね。



5.ビジネスチャンスを掴む
チャンスをつかんでも準備もない状態だと何もできないとおもうんだ。
年齢が若いときは労働資産を持っているわけで、これからお金を稼ぐ”可能性”がある。
歳を取ると労働資産のかわりに資産を手に入れて、こんどは逆に労働資産を買う側になるんだけど、労働資産って黙って働いてりゃみんなだいたい3億に三角修練していくんだよね。実績ベースだけど。


で、労働を提供してお金を稼ぐよりも、お金が稼げる仕組みをつくるほうが資産形成には恐らく重要で、このブログの人は自分のブログでも書いていたはずなのに・・・、なんか自身の目標となると、よくわかんない結論をだしちゃっててアレって思った。
まあ自分のことだとよくわからないよね。



まあ偉そうなことを言っていますが、小銭を稼ぐためにえっちらおっちら茶葉詰めをしているワープアの身分だったのを忘れてた。
早くこないだ風で吹き飛んだ屋根を治すお金を稼がなきゃ!
旦那様、そこのお嬢様! お紅茶はいかがですか〜〜
ひとのことを言うだけ言っておやすみなさい!


(悪気はありません、ただの寝言です・・・。)