働き方が変わるで働き方を変える

ども、プログラマーで紅茶屋なkuippaです。紅茶でもコーヒーでも、お酒でも何でもいいけど、エンジニアにはこだわるひとが多いらしいですよね。逆に何についてもこだわりが一切ないひとはエンジニアというか技術職には向かないのではないかと思ったりもします。だからって本業にしちゃうのはどうなのよと説教をされちゃうような毎日をすごしております。


タイトルをこうしたのは、なんか今はてなダアイアリーで下記のテーマで投稿したら、MacBookAirあげるよというキャンペーンをやっているからです。

アイデム エンジニアキャリアHacks共有プロジェクト
5年後の「エンジニアの働き方」は、どう変わっていてほしいですか?

Macガレージバンドを弄りたいなーっとヨダレを垂らしておるのであります。
Airなんて10万ぐらいないんだから買えよというのもありますが、自分はアーリーアダプターっぽい動きをするラガードなのでちょっとやそっとじゃ流行りモノに飛びついたりはしないのです。
エンジンをかけてしまうと行き過ぎてしまう質なので「悩んだらやめておく」にしないと発散しすぎちゃうのです。ただでさえ取っ散らかってるのに・・・。
でも、欲しいな。チラ。



さて、掲題の件に戻ります。
どんな未来を想像するかはどのような状況を現在何を見ているかで違ってくるのだけど、紅茶屋が見る世界の範囲では実にドラスティックに状況が変遷している最中なんじゃないかと茶屋から世界を眺めている傍目八目的にみえるのです。話しに聞いていた第二次世界大戦前と同じぐらい劇的な変化なんじゃねぇかなぁーって。

目に見えるのは世界の政治経済の変化

金余りで先物などの価格高騰から、資源高になり、信用マネーのデュープで世界経済があれて、リーマンショックに発展したのがもう2年も前ですか?アジアを通貨危機という形で襲った金がコモディに流れたあと、サブプライムみたいな低信用のところを落として、今はとうとう国の信用を陥落させるまでになりました。ギリシャ、イタリア、そしてドイツまで攻めこんだところであります。
100円だかを切ったら日本のものづくりは終わるといわれてたのはいつのことやら、気がつけば77円であります。もう終わっちゃってるだろとも言いますが、まだ全国の中小企業のおっさんたちは岩に歯でかじりつく気概で踏ん張っているので幸いにもまだ終わっていません。
消去法で日本が選ばれているから円高なんだという言い方は支持できません。金は水みたいに高いところから低いところに流れる。堤の弱いところから攻め落としているだけで、その奔流はいずれ違う形で日本も襲うことでしょう。このままいけば、おそらくは国債という形になると思いますが、まだ、わかんねぇな。
経済や政治は観測可能な事象の結果で、政治や経済をみてこれからどうなるかと予測することはできませんが、環境の変化を政治経済として観測することはできます。利害関係構造が変化すれば経済や政治が遅行して変化するからです。
例えば、途上国から食を奪うために先進国は職を失っとるちゅうわけですな。(ちょっと!いまの笑うところね?)こういうのが構造の変化です。


これらをひき起こしたのは技術の変化

地球の人口は70億人を突破しました。これらを支えているのは技術が高度に変化したからです。農業の高度化が食料を支えました。肥料や機械化、種の品種改良、ビニールハウスなど。土木技術の進歩が治水を、流通を支えました。高度に発達した医療が人々から病による死から遠ざけました。掘削技術の進歩により海底からも油を掘り出せるようになりました。岩盤に溜まったシェルガスを取り出せるようになりました。技術の進歩が資源需要に対して変化をもたらすこともあります。衛星が天気予報の制度をあげ、測量を簡単にしました。そして重要なのはそれらの進歩に情報技術が加わり波及力と即時性をあげたことであります。この20年で隔絶の発展が起きたように思います。


リアルな環境変化

温暖化という言葉は支持できません。地球規模の気候変動という言葉のほうがより実態をあらわしているように思います。それが人間によるものか、そうでないかは別に議論を預けるとして、地球環境の変化が食料の問題、住環境の問題に直結してきています。地球が地震の活動期に入って10年が経過していますが、とうとう日本でもM9クラスの地震がおきてしまいました。これをきっかけとして生活を変化した環境にあわせて適応させなければいけない人は多くでたことだとおもいます。
そして同規模の地震は今後も世界的にも続くことでしょう。プレートテクトニクスはよくテーブルクロスに例えられますが、テーブルクロスの片方が落ちて反対側が動かないということはないっちゅうもんです。変化に巻き込まれる人が多ければ多いほど、全体の構造の変化にも直結します。
原発の事故は起きるまでそれがどのようなことになるかを考えてもいませんでした。生まれ育った地域が住めなくもなるというのは、三宅島の噴火のときのようにありえなくもないことですが、国土の3%だかがかつての基準で住めなくなるなどという事態は一体どのように収束するのか頭を抱えるばかりであります。でもこれが環境の変化です。

マインドの変化

おおよそ人間のような社会動物は飢えていないうちは戦争などにまで発展しません。飢えないために人は働きます。働いてお金を稼ぎます。それがライスワークです。お金を稼ぐために働くのは、お金でモノが買えるからです。お金が信頼をもって流通しているからです。しかし人はパンのみにて生くる者に非ず。ヒトは土地のみにて住むる者に非ず。ヒトは賃金のみにて鬻ぐ者に非ずであります。
日本で土地に価値がでだしたのはこの40年です。50年前に日本円には切手が貼られ、資産がリセットされました。国債は紙切れになりました。年金は戦費調達のために始められた制度です。


日本の労働者人口は今後30年だかで2/3になります。老人の数は倍?
老人は金融資産を持っているかわりに、労働資産を持っていません。若者は労働資産をもっていますが金融資産をもっていません。このバランスが崩れてお金をだすから働いてよといっても、労働力が買えなくなったときに、また大きな構造変化がうまれます。
ある種、働いたら負けかなとか言っているニートが跋扈している時点で、その傾向が顕在化しているのかもしれません。全員がそのような思考になってしまうのはとても危険なことですが、判でおしたような同じ価値観の人間ばかりでは、生物学上、環境の変化に適応できず絶滅しやすく危険です。ですが、変化に適合したマインドがいずれ主流になります。
マインドの変化は観測が容易でなく、経過も追いにくいし、そもそも気が付きにくいのですが、構造の変化を観測できるころには推測できるので、ま、後追いでもいいんじゃね。とりあげるまでもなかったかな?


技術者はどのように働くことになるか

リーマンショックの時には上場企業が33社退場しましたが、今世界でおきていることはそれぞれの国がリバーシゲームをやっているようなもので、リーマンの比ではありません。企業においても退場とかそういうインシデント的なことにはならないかもしれませんが、企業も金融ビッグバン的なガラポンはあるかもしれません。もしかしたら国についても再編みたいのがあるかもしれませんね。
アラブ諸国では30年つづいた独裁政権がひっくり返えったり、そいえば日本もなんだかんだで政権与党50年ぶりなんだよね。アメリカも動いているし、ロシアもなんかまた怪しいし。なんだかんだで、結局は人類の構造が変化しておるんだと思うんですわ。

でも、そんな激変する環境下であっても手に技がある技術者のほうが、環境の変化に適応しやすいですよね。
それに技術の変化を追う限りあと2〜3年でまた、現代からすると信じられないような変化がまたあることだとおもいます。それは5年まえにiPadがなかったように、現時点では言葉で説明するのが無意味なレベルの変化が今後も続くことだと思います。革新的な基礎技術がすでにいくつも登場しているので、それが生活を変えるアイテムに姿を変えて生活にはいってくるまであと2〜3年もいらんだろうという意味です。
iPhoneアプリ開発やアンドロイド開発、SNSまわりの開発がかつてはなかったように、大きなマーケット変化は今後もあるでしょう。これが働く先の変化です。変わり続ける先端を追うか、残存者利益を得るために、ポジションを死守するかの生き方を選ぶことになるでしょう。

そして働く場所の変化。
coworkingスペースだとか、スマートシティ構想だとかは、今後技術者はウオッチすべき単語かもしれません。総じて言えるのは組織へのコミットから、地域へのコミットに変化するのではないかと思います。IT技術者の場合、地域はクラスタと言い換えてもいいかもしれません。
もともと人材の流動性が高かったIT業界の技術者は渡り鳥的に組織を渡っていくやり方ができましたが、プログラマーズカフェとかで、お話しを傍聴しておる範囲では、相当狭いなと。6次の隔たりとかいうけれど、1〜2次の隔たりぐらいしかないんじゃないかなとか思ったりもするわけです。アクティビティの高い人達のせいかもしれないけど。


結論

なんか気がついたらすげぇ長文を書いてたんですけど・・・。


5年後、きっと多くの技術者が自分の気に入った場所をみつけて、ノコギリとトンカチで小屋を自作して、ここ俺の茶屋〜とか言いながら、プログラミングをすることになるんじゃないかなと思うんだよ。
先日、某iさんが「これからは常駐を条件にするといい技術者はとれなくなるよね」とかいってたけど、同意です。