不満なのは不安なこと

何か不満に思ってることはあるかい?と聞かれて、不安なのが不満だなと答えた。
いったいどうなってしまうのか?これからの生活はどうなるのか?不安なのがいやでしょうがない。


地震の被害と復興

復興まで10〜15年ぐらい必要だと思う。
地域によっては復興させるのがよいのかどうかまでを考え辛い判断をしなければならぬところがでてくるだろう。

インフラ系の被害に当てられる対策費は多く見積もっても10〜20兆円程度ぐらいかなと思う。実質経済被害額はその10倍程度には軽くなるだろう。これは500兆程度のGDPの現在の日本の経済力をもってしても吸収しきれるものではない。10年計画でも復興のために毎年1兆は捻出せねばならない。インフラ復興だと、そのほとんどが耐久消費財になり回収が可能ではなくなる。投資ではなく修繕費用だ。その修繕費用が成長からくる収入を上回るのに放置はできない。そのためここでひとつ規定路線が決まる。金が必要だ。それも大量に。



原発事故と被害

風評を事実に基づかない噂による被害だとするならば風評ではない。被害だ。


東電の7000万円の年収が高いとの論調があるが、自分は高くはないと思う。3000社がペナントレースを繰り広げる上場市場で、東証株価指数TOPIX Core30に入る企業のトップがプロ野球選手の年棒よりも少ないのはどうしたわけだろう。年収7000万のひとがやらかした結果がこの事態だとするなら、おかしいのは何だ?少なくともひとつではない。複合的にいろいろおかしいのだ。そのなかのひとりが引責辞任したところでいったいどんな責任をとれるというのか。誰が責任者なのかわからないまま、保安院監督官庁でも誰も失脚もしないこの現状はなんだ?


善良なる管理者としての注意義務を問うような事態であるが、で、あるが、おそらくその全容を知ることは当面叶わないだろう。ただ、あと15年ぐらいしたら真相があきらかになるのではないかと思う。被害をうけた側は決して忘れることはなく世代を超えて諦めない。いまそれを押さえている側も月日が経てば老いもこよう。押さえ込んでいる側がないのであればそれも証明されよう。
歴史の審判とかいう言葉が流行っているが結論は未来に預ける。息子を殺されても耐え忍んだ「ばーかじゃね」のハルパゴスの如く埋伏武将が火を吹くには長い時間がかかるものだ。


さて、そうなると目下の問題は放射性物質の直接的な被害である。低線量放射能は浴びれば浴びるほど元気になりますと言う稲博士のような人もいるが、かつてのチェルノブイリ事故を見れば悪い方向で影響があるのと考えるのが妥当なのではないかと思う。事故がこれ以上悪化しない前提ではあるが、死亡率はあがっても0.1〜0.5%程度であろう。どんなに最悪を考えても5%ぐらいなのではないかと思う。だが、もとより日本人の1/3は癌で死ぬのだ。そして生き物なんてすべからくいずれ死ぬのだ。

ただちに全滅するほどではない。逃げられるのであれば逃げたほうがよいとは思うが、土地を追われ、職も財産も失うよりはそれその人の人生においてよいケースもあるかもしれない。だが、とても痛ましいことだ。未来がある子供たちがその影響をもっとも受けるかとおもうと涙がでてくる。
生き物はすべからく死ぬ。すべからく死ぬから世代継承をおこなうのだ。何世代という世代継承をしながら環境に適応する。原発事故は死に方の問題ではなく生き方の問題なのだ。次の世代につなぐ未来がこれでは選択の幅が狭すぎる。子供たちへはほんとごめんなさい。ふがいない。もっといい未来をみせてあげたい。
どうしたらよいのだろう。どうしたらよいのだろう。どうしたらよいのだろう。


次の地震への問題

忘れがちになってきているが、次の地震は必ず来る。
それがどのタイミングかはわからないが、日本で地震がこない地域はない。若狭ですら地震の活動帯だ。


竹中平蔵さんは、10年で87%を12ヶ月*10年で割ってひと月の地震のおきる確率を0.2%としたが、過小評価だと思う。地震学は素人だが、データを集め、集計するぐらいは現代ならだれにでもすぐできることだ。調べてみた。

1800年以降M8.0以上は202件、内、地震発生から30日〜360日以内に緯度経度差10度以内の地域でマグニチュード7以上の地震がおきたのは35件 約17.3% 60日〜720日以内にM7以上の地震がおきたのは59件 約29%
地震後60〜90日の間に地震が発生する確率は2.4%。地震後60〜120日の期間内は4.5%となる。
緯度経度を概算で1度=100Kmと簡易的に計算すると平均値は520キロだった。
http://kuippa.sakura.ne.jp/blog/2011/05/13/%ef%bc%93%ef%bc%90%e5%b9%b4%e3%81%a7%ef%bc%98%ef%bc%97%ef%bc%85%e3%81%8b%e3%82%82%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a9%e4%b8%80%e6%9c%88%e3%81%a0%e3%81%a8%ef%bc%92%ef%bc%8e%ef%bc%94%ef%bc%85%e3%81%a0%e3%81%a3/

素人の浅慮だが、巨大地震のあと1ヶ月以上が経過してから巨大地震の起きる確率は想像以上に高いというのが自分の感想だ。地震とか火山とか、もうほんと勘弁してくださいなのだが、注意喚起の意味をこめて改めて書いておく。ここまで辛抱強く字を読めるひとはもとから心配ないんだけどねぇ・・・。あー。



ついでに、なんかありそうで見えない潮位と地震発生の関係のグラフを貼っておきます。

http://kuippa.sakura.ne.jp/choui.php
えらいひとヒントください。


経済財政

税収が30兆なのに国家公務員の人件費だけで30兆以上をつかっている経営感覚の国なので、もともと財政をどうこういっても仕方ない。あとは通貨として、みんながどれだけ信託するかだけの問題だと思う。

関東大震災ののちに発生した昭和金融恐慌も、震災発生から5年は持っているので、また近代的な手法でつなげばもう少し持つのではないかとおもう。ただ、リーマンショックや失われた20年で経済や財政は相当痛んでおり、あまり楽観はできない。今後不足する財政をどのような政策で乗り切るかは注視しようかなと思う。
財政のほうは庶民が心配しても始まらない。なるようにしかならないし、どうにもならない。ただどうにかなったときがご老人方々から聞く限り大変らしい。


さて、経済のほうだが、こちらは思った以上に深刻そうだ。震災を含んだ四半期の発表が上場企業であったが、利益が30%程度圧縮されたとあった。業績見込みについては見送った企業も多い。
リーマンショック程度と想定してもまた上場企業が30社近く退場することになる程度のインパクトはあるものだと思う。今回の地震は業界地図をも大きく地格変動させた可能性が高い。商店街や商工会でほかの経営者の話しを聞く限り、結構あれかもしれない。全体としての数字はまだみえないので、こちらは、あともう四半期が経ったころに再評価してみようかと思う。一部特需を狙う業界もあるようだけど、全体としては相当痛んでますね。


さらにおいうちをかけて日本をとりまく環境だ。ドル円をみてればわかると思うが、米国の激しい痛みよう。そして商品市場の金余りによる暴騰。穀物、小麦粉やコーヒー豆の値段が昨年に比べても2倍にもなっている。
食品価格の暴騰で世界の貧困層人口が1年で4400万人増えたそうだ。世界的には豊作なのにこの有様。
水不足が解消してうどんゆで放題だと思ったら茹でるうどんが無かったという事態になりかねない。
震災に原発事故、工業製品のデフレ傾向と生活必需品のインフレ。日本には泣きっ面に蜂だ。



・・・未来について書こうと思ったのだが、なんか現状をあらためて俯瞰してたら疲れてしまった。
ぽぽぽぽーんっていう気分になったときにまた書きます。




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