勝間ちきりんのゆるく vs しくみ

勝間和代さんと、ちきりんの対談のUstreamアーカイブURLがどこから流れてきたので、なんとなく聞いた。見てはいない。対談はおもしろそうだけど、ちきりんなんて物理的に静画だし観て楽しむものでもないなと。

5月21日放送、勝間和代Ustreamぶっちゃけトーク 「変化の時代の乗り切り方」 〜「ゆるく考える(ちきりん)」 VS 「しくみで乗り切る(勝間)」
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2011/05/521ustream-vs-c.html


注意書き;
本エントリーは、なんとなく流し聞いた範囲での個人的メモです。そこに個人的な感想を交えてます。同じ対談を聞いても他の人が感じとる印象は違う可能性がありますし、本人達の意図はさらに違う可能性があります。
・・・という、エスケープを書いておかないと、おちおち感想もいえやしないと思いました。最初の感想がそんな感じ。
あと、途中、変なノイズが入るので注意。俺のスピーカが壊れたのかとおもったヨウ。


ちきりん

声が歌手のUAみたい。 こだまでしょうか、いいえ、ちきりんです。AC広告のこだまの朗読ってUAだよね?声にブラスみたいな倍音がまじてるから歌うたったらきっといい声なんじゃないかと思ったよ。ゆるくいきましょうよとか、いってることもUAみたい。


語録
・だいたい努力しているほど成果でてないですよね
・努力をするための仕組みをつくるひとって


かつまー

IP請求とか、密室のプライベート話しが漏れたあとの対応とか、相手が泣くまで許さない感じがちょっと怖いなと思った。刑務所の中で殺されるかもしれないとか、麻薬なげこまれるとか、ミルグラム実験のくだりとか、知っちゃいけないことを知りすぎちゃったんじゃないかとか、それとも今まさにそういう連中が周りにいてストレスを感じているんじゃないかという切迫感を感じました。なんか危険感じてるのかいな? ちょっと心配なレベル。影響力がある人は大変だね。

2人の一致

人口動態的にダメだったけど、こんかいの震災でダメ確定
変えられるとしたら、政治の投票システム、日銀のマネタリングポリシー、移民ぐらいしかない

・政治の投票システム
年齢を加重平均すると51歳ぐらいになるから、制作がそこによるのはしょうがない。

・マネタリング
言及してもしょうがないレベル

・移民
みんな反対してるけど他にあんの?



デュアルエコノミー、過剰競争
努力をしても効果がないところで競争や努力をさせられるのは違う
がんばらないことを否定されている→むくわれないよね


二人の不一致

かつまー:若者は保守化している
ちきりん:若者は合理化している


感想

政治の投票システムの話しで、票数を平均余命で割ればいいみたいな無茶な話しがあったのだけど面白そう。
でも、面白そうなことでも既存の体制(行政、司法、立法)に反することはできないよねー。


目指すところが相反すりゃ、そりゃ逃げるか戦うかしかないのだけど、かつまさんは逃げることまで念頭にいれて戦ってる感じ。でも、それは、ちきりんさん並の傍観者視点でみる限り、ちょっと険しすぎる道なんじゃないのと思ってしまう。
制度疲労をおこして非効率になりすぎているから、制度、システムから変えましょうは正論だけど、正論以上のものにするにはロジックではないなにかが必要。


江戸時代末期の武士制度のように、制度的に行き詰ったところで自壊するわけにはいかないのが体制なのだと思う。吹出すまで溜めるところまで溜めなければならないといったのは誰だったっけ? 人によってはそれがもどかしく思うのかもしれないけども、水は溜まらなければしがらみ(殻)は破れない。


今回の震災で顕在化するまで2年ぐらいはかかるかもしれないが、いろいろ決定的なものになってしまったところがある。一部のひとは生存権に関わる部分で抜き差しならぬ状態であるのは確かだ。
食い詰め浪人を2万人も出せば、今川軍がせめてくるようなものだ。ビビるのも無理はない。
さらに世界的なトレンドもある。穀物価格などが1.6倍ぐらいになって、喰うに喰えない貧困国落ちした国がいくもあるとか。食えないのはまずい。



個人的には平和的な解決方法はあるんじゃないかなとも思う。
おちゃらけつつ書くけど、日本円と兌換可能な東日本通貨をつくって、最近はやりの地域商品券みたいに発行時に被災地には10%のプレミアをつけるとかすればいいのさ。
もしくは税金の徴収を東日本通貨で収めれば10%減免できますよというようなやり方にすれば、復興債権で財政が見かけ上は痛むこともないし、さらには復興関係費用の通貨流通管理とかもしやすいしね。
日銀のマネタリングポリシーを外部がいじることはできないけど、これだったら地方自治体にもうてる手だしね。
復興債権乱発しまくって恐慌になった過去の例に学べば、もういっそダメージが少ない西と東の通貨をわけて為替市場で吸収していくよりないんじゃないかなと思ったりもするんだよね。まあそんな決定とか判断ができるぐらいだったらもっとスマートな解決方法や、ここまで問題を深刻化させないとおもうので寝言なんだけどさ。


あと、人口の問題はもうどうしょうもないのだけど、入ってくるとこでどうこうしなくても、出て行くのを増やせば生産人口割合は増やせるよね。出て行くっていってもこれも、通貨と同じで仮想的に処理する手はあるとおもうんだ。年寄りの使うお金と若者が使うお金を分けるとかさ。リタイアメントビザとか生活保証ビザを発行すればいいのんねん。
国際的にも競争しなきゃいけない経済、通貨と、生存権や選挙権とかの権利はまた別なんじゃないかとおもうんだね。
それを販売管理費にして商品価格に転嫁しちゃったらそんな商品は競争力なくなってあたりまえだよ。
ま、だからといって福利厚生費ばかり膨らんだ会社が自浄で健全化ができるわけはないのでやっぱり寝言なんだけどね。



はたして、日本から嚢中の錐はでるのか。殻を破る卵歯はあるのかいな?
乞うご期待。