NASAがみつけたエイリアンについて
「美味しいラーメンだね」っていったら「それはスパゲティーよ」と言われるとか、姉だと思ってたひとが実はお母さんだったとか、なんていうか、それぐらいひっくり返えるインパクトがありました。
地球外知的生命体が「こんにちは」はねぇだろうなと思っていたので、まさかこんなそんなばかな的な。
でね、すごいなーすごいなーって思ってたのだけど、なんか朝日新聞とかネットだと残念とか、がっかりとか肩透かしとか言ってるというじゃないですか。
宇宙人発見かと思ったのに…ＮＡＳＡにやられました
http://www.asahi.com/science/update/1203/TKY201012030120.html
なんでーこんなに感想がずれるんだろうと思ったのだけど、そういえば自分は極限環境微生物の遺伝子をいじっていたのを思い出しました。どうもここらへんがまわりの人と感想がずれる所以かもしれません。最近は浮世離れしているので本当にこれが原因かはわかららないけど・・・。
極限環境微生物ってなんぞ？っていう詳しいところはwikipediaでもみてくんしゃい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%B5%E9%99%90%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9
自分がうりうりしていたのは好熱性細菌ってやつです。
人間のタンパク質とか４０度とか越すと固まりだして、ゆで卵の白身よろしく変性しちゃうのだけど、好熱菌ってやつぁ７５度ぐらいで、むしろ元気！みたいな、お熱いのがお好きな菌なんですね。温泉の源泉とか、海中の火山付近とかで発見されたりします。wikipediaによると現在最も高い生育温度の菌は122℃だって。すごいよね。
普通の圧力下では水が100℃以上になることはないので、陸上では煮沸したぐらいでは死なないどころか快適っていうのは驚異的ですよね。
そんな常識はずれの生き物も動物なんで鞭毛とかで移動できる能力を持っているわけですね。菌の鞭毛は極小なので水素イオン１個とかで動くの。そんなわけで耐熱性をもつ生物の遺伝子解析ができれば熱につおくてしかも極小のバイオモーターつくれるじゃない。常温だと増えないから人間と競合しないし。夢がひろがるよね。ナノマシンとかつくろうとしたら、ここらへんは避けて通れない。だから数十年先を見越してこういう地味な研究されている。きっとたぶん。
極限環境微生物には、他にも北極みたいな極寒環境下を好む好冷菌とか、アルカリ性とか、酸性を好む菌とかもおるわけです。人間からみると想像を絶する極限な環境下でも生き物は以外といるというわけです。
今回、ＮＡＳＡ宇宙生物学研究所のフェリッサ・ウルフ・サイモン博士らがみつけたGFAJ-1は塩湖という普通の生物では生きられない極限環境下でみつけられたわけです。で、問題なのはそっから先。
リンの代わりにDNAにヒ素を取り込んで、しかも調子がいい！ぐらいの汎用性があるやつだったんですね。
融通効きすぎだろ！
DNAにヒ素て・・・？？（ ´ﾟдﾟ｀) なにそれ？？
これがどれくらいありえないかと言えば、石って実は生き物なんですよと言われるぐらいのインパクトがあったわけです。わかりやすくいえばね。
というか、これをどう考えていいかわからなくて、とりあえずひっくり返って終わってたのだけど、なんかやっぱり考えれば考えるほど、詳報がでれば出るほど。示唆する範囲、影響する範囲は広そうです。
俺程度のおつむや知識ではさっぱりわからんちんだけど、いろいろな可能性が根本部分から分岐したのぐらいわかります。これは青色発光ダイオードように一歩踏み込んだ応用的新発見ではなくて、根本から分岐するものなので１０年後にここから波及する可能性は指数的にひろがるんだろうなと思います。
しかもそれを見つけようとして見つけたらしいんだ。
すごいよね。地道なフィールドワークと綿密な論拠建ての成果ですよ。
宇宙人見つけましたの会見より考えなきゃいけない範囲が広いとおもうんだよね。
だってほら、宇宙人だったらいままでもそうだったんだから、これからもよろしくね以外に選択肢ないけど、お前…もしかしたら宇宙人かもしれないよ！って言われたら考えちゃうじゃない。それぐらい人間のアイデンティティに関わる問題あるよ。
やっぱりこれはとんでもない発見だよね。
太陽系では地球だけが生命の星とかいってたけど、実はそんな事なくて、どこの星も生命でぎっしりでしたなんてことは可能性として排除できなくなってしまうのかも。木星とかウジャウジャ生命のルツボでした！みたいな。
なにせ、月以外の天体から物体を持ち帰れたのははやぶさ君しかいないわけだし。火星とか木星とか、あとケレスみたいな準惑星でも、そういうのみつかるかもしれないよね。存外簡単に。
そんじゃーね！
