明快なブリーフィングは時に反目す

面白い記事なのだけど、同じ項目でまったく逆も言えるなと思った。

無能な人とはつきあわない - コンサルが教える時間を無駄にしない10のコツ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/20/timemanagement/index.html


1. コア事業に集中するな
成功している事業の形態を見てみるといい。日本の電気メーカーにどのような部門があるか?
Sonyがどこで稼いでいるのか、ホンダがなぜアシモをつくるのか?楽天がどんな事業をしているのか。ビッグカメラの売り場構成は家電だけか?街の酒屋さんが扱うのは酒だけか?薬局にあるのは薬だけか?
日本には総合商社というものが存在する特殊な国だということを忘れてはならない。


2. マルチタスキングに挑め
シングルタスクしか処理できないものとマルチタスクで処理できるパソコンを比べてみてどちらが使いやすいか?
シングルスレッドの処理しかできないパターンが有利なのは利用できるリソースが厳しくてタスクがそのリソースを食いつぶしてしまうときだけだ。メモリもCPUにも余裕があるならマルチ処理をしない理由はない。


3. 商品を安売りしろ
商品の陳腐化が激しい昨今においては在庫リスクは商品のプライシングに大きく影響する。セールというものは適度に仕掛けろ。商品に自信があるからという理由で気取るな。いい商品が売れるのではなく、売れたのがいい商品なのだ。問題児、花形、金の成る木、負け犬に商品はサイクルする。負け犬になるまえに処分しろ。


4. 専門家である必要がある
これは大切なこと。専門でもない人から、いったい誰が、何を買ってくれるというのか。


5. 家族の協力を得よう
家族の理解も協力も得られないひとがどうして社会に貢献できるのか。無理してスタートした起業家の枚挙にいとまがないのはご存じの通り。


6. ネットワーキングのイベントへは行こう
社外の人との接触を絶ってはならない。勉強会や異種交流会などには積極的に参加しよう。


7. 無能な人ともつきあおう
他山の石という言葉がある。どのようなつまらないと思う人物からも学べるところは大きい。「隗より始めよ」だ。
他人を無能と判断するのは自己の傲慢さのバロメーターにはなっても自分を高めてくれる要素ではない。


8. 顧客の悩みを理解するな
顧客は一緒に悩んで欲しいわけではない。解決してほしいのだ。一緒に悩むだけなら誰だってできる。


9. 個人ばかり成長するな
それぞれの錬度、能力値がばらばらの組織は脆い。優秀な人にもそうでないひとにも不満が溜まる。
情報や技能の蓄積や共有なしに組織とはいえない。


10. 間違ってると言われても疑わない
そんなのは失敗するという人達は必ず現れる。だが何かを成そうとしたら反対に躊躇してはならない。
それが信念だ。


11. 自分の限界を疑え
いましめ。どんな人物にも限界がある。無理が祟れば体を壊す。財産を失う。友や時間を無くす。
いいちこれは11番目の項目だ。素直にここまで読んでしまったひとはもっと疑い深くあれ。 '`,、('∀`)