まったくお金にならないお金のお話し

台風とさむさに負けてまた意味がわからない事でも書こうと思う。
儲からないお金のお話し。多分殆どの人が意味がわからないと思うけど、いっそ振り切って突っ走るだけつっぱしってみよう。('∀`) '`,、

お金は借金だ

お金についてはいくつか切り口がある。その中のひとつにお金を握っているということは債務を預かっているという考え方がある。これは何かというと、中央銀行が発行しているのは債券であるので、つまるところお金を持つということは債券を引き受けているということだ。債券って何かっていうと平たく言うと「とりたてる権利券」だ。
これは近代の考え方ではなく、王政の時代や現代の会社のコマーシャルペーパーや手形などもその類型にあたる。規模が個人なのか法人なのか自治区なのか国なのかという違いだ。だから日本銀行券はつまるところは債券であり、日本銀行の借金を預かっているという意味になる。
お金を保持することにより借金の仕組みにのみこまれるというわけだ。
で、実際何を取り立てられるかというと、昔しは金だったが、いまは新しいお札ぐらいだ…。
お札怖い。お札怖い。あと、熱い紅茶が怖い。(via.まんじゅう怖い)

日本銀行

日本銀行とはいわずとしれた日本でお金(お札)を発行する機能と権限をもった中央銀行である。硬貨は政府債務だっけかな?もし、行政と中央銀行(日銀)が連携してしまうと政治によって通貨が動いてしまう。だから独立性が重視される。
戦国時代やヨーロッパなどでの王政政治時代は独立してなかった。だから軍資金が足りないと彼らはお金をつくった。
悪貨流通、インフレなどという苦い経験を得て中央銀行機能は政治から切り離されたのだそうだ。
実際は政治と中央銀行にそこまでの独立性はないと思うが、これで一見民衆は幸せになった。


余談だけど日本銀行ジャスダックに上場している民間法人だ。55%が政府出資だっけ?そのさらに半分ぐらいを個人がもっていた記憶がある。多分調べればどっかに書いてある。株価のページに行って検索して。売りがないので買えないけどね。
普通の上場企業は発行株式における筆頭株主が公開されているが、日銀はそれが銀行法だかなんだかでされていない。そこでそれが実はロスチャイルド家なんじゃないかとかそういう陰謀論ワクテカしているわけだ。
さらに余談だけど、アメリカの中央銀行 FRBは政府分が無くて完全民間だったっけ?これも結構問題になっている。アメリカを牛耳るにはFRBを買い占めればすむからだ。もう買い占められてるのだけど。ここでもロスチャイルドやらロックフェラーとかそういう陰謀論をきく。まあアンタッチャブルな世界なのでどうでもいい。いずれにしろ現代マネーゲームの同元はどこかの誰かでプレイヤーは同元にはなれない。気に入らなければテーブルを変えよう。


信用経済

しがないお店屋さんで貨幣経済から片足引っこ抜いた人間でも信用経済を避けて通れない。現代のお金はその殆どがバーチャルマネーだ。その殆どが記号だけの存在であり、数字の世界にとどまったままである。かつては金本位制などでお金の流通総量には根拠があった。幕府末期に拝領させる領地がなくなったように、兌換する金がなくなり今は完全に数字だけの存在だ。


30キロのお米が5000円でやり取りされる例をみてみよう。
取引が成立したときに初めてお金の価値が決定される。
モノの価値をお金が決定するのと一面的にとらえがちだが、モノがお金の価値を決めているという面もあるのだ。
取引が成立するまではお金は数字でしかない。
現在流通しているお金の殆どは現物としては流通しやしない。こんなにお金もってるんだよ!という信用をつくるための見せ金である。
うん。納得しない人がおおそうな言い方をしてしまった。
まあいいや、何がいいたいかというと、実際にお金という現物のやり取りをしなくても数字の移転、信用の移転だけで取引が成立するというのが現代だよと。高い買い物は現金でやらないでしょ。給料すら振込だったりするし。お店の売上とかもすぐ銀行入金で記号化しちゃう。
もはや価値を具象化するための希少金属のメダルや精巧にデザインされた券すらいらなくなってきていると。
マネタリーベースとかマネーサプライで統計発表されてるけど、現ナマ使用による流通はもっとすくねぇんじゃないかな。

金利とお金

金利はほぼ例外なく(+)プラスだ。
時間経過という無限ループのなかで、インクリメントと1以上の掛け算しかできないお金がどうなるかは自明の理。
かつてはこのループの処理の中に人間がいたので一回の処理が緩慢であったが、現代の情報化によりその緩衝材であった人間が取り払われて、すごい勢いでループがまわっている。
いまはお金でお金を稼ぐことができる。お金を増やすのを目的とするならばお金を使ってやるのが論理的にはもっとも高効率で変換ロスがない。モノもヒトもカネも増え続けている。だが、カネは劣化もしないので減ることはない。

お金と時間

Freeという本を半分までよんだままなのだが、金と時間はトレード可能だよというところまでよんだ。本の要約としては違うかもしれないけど、いまは仮にそうしておこう。現代においてはお金で時間は買えるという事は重要なヒントだ。大抵の労働は労働集約型なので、時間を提供という形で金銭に変換している。なので逆も成立するということか。
1秒づつ働いてもらうのを無限に近い数集めてもその労働は劣化してしまうのでピラミッドは建てることができないが、個々人の1秒に相当するお金を集められれば集めたお金で労働力が買えるのでピラミッドが立つ。お金というものは劣化もせず保存がきく。ここがとても面白い特性だ。


熱量とお金

こないだ三鷹で「通貨にまつわる勉強会「お金の未来、僕らの未来II」」というのがあった。会場にUstreamのカメラをしかけて、お店で聞いていたのだけど、そのなかで熱量をお金にした通貨の提案があった。

通貨にまつわる勉強会「お金の未来、僕らの未来II」
http://happy-project.appspot.com/news.html
地球規模OS の実現に向けて
ポスト石油・石炭ピーク時代におけるCI の可能性を追求する
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究講師 斉藤賢爾
http://www2.media-art-online.org/~ks91/earth-scale-os20101027.pdf

ものすっごひらたくいうと、仕事量(ワット=ジュール/秒)でトレードしたら?みたいなお話。
提案としては面白い。
でも、同じ熱量をかけても熟練度や能力によって成果が違うからね。どうなんでしょ。
もっというと、化学的な考え方だと反応物と生成物が同一だとしても、触媒を用いるなど反応経路を変えることによってそこに必要な熱量というのは一致しない。しかも触媒は自身は変化しない。励起するのに100のエネルギーが必要なものを60にできる触媒があったとして、その触媒には差分の40の価値しかないかというと、触媒が再利用可能である以上そうはならない。
発行ダイオードは白熱球のワットと同じエネルギーを必要とするわけではない。
こんな風にワットだけだと再利用価値や希少価値とか付加価値が測れないのんねん。
ただ、エネルギーギャップで測るのはおもろいかもね。


ぼくの考えたおかね

やっと本題だ!
これが書きたくて書いたんだけど、なんか書いているうちにわすれちゃったよ。
うん。はて、なんじゃったかの・・・。あれ。


ほら、お金って借金じゃない?
人間って動物だから、モノがあると貯め込みたがるけど、借金もらって喜ぶのはどうなのかなっておもうのさ。
これをもうちょっとわかりやすくするためにトランプで言えばババ抜きしてジョーカー貰っちゃったみたいな気持になって、使わないと大変だー!!っていうお金を作ったら面白いんじゃね。
ベーシックインカムとかはつかえるお金を付与される仕組みだよね。
そうじゃなくて、使わないとペナルティがあるお金を配るの。
勤労と納税を国民の義務とするなら、じゃあ最初からそれを勤労チケット10時間とか、植林10本義務券にして強制配分してしまうのですよ。勤労チケットはトレード自由なので、労働の義務を果たしたくないひとは誰かに現金と抱き合わせで引き取ってもらうとか、何かの仕事の報酬として引き取ってもらうとかそういうやり取りをしていくと。
現在の経済と並行可動が可能な非贈与おしつけ経済の出現なのねん。
そういうチケットを専業として引き受けているのが公僕というのかもしれないけど、労働資本(時間)をもっている若者と現在の通貨とのトレードはもっと流動性がある変動相場にしたらおもしろいのんねん。
金持ちにはノブレス・オブリージュ織り込み済みの個人相場ができるし。


人権と通貨発行権

坂本竜馬とかの時代は大政奉還だの、デモクラチーだの人権だの言っても意味が伝わらなかったと思うし、あたりまえとは違うことを言うと何いってんだ的な空気がながれると思うんだ。
多分現代で一番「あたりまえ」の事ってお金に関することで、お金は国だけが発行できるのがあたりまえ。これってどうなのと変なところに着目してみました。ジンバブエのような国でも通貨発行権を行使するわけですし。
だからお金こそが今後100年で形ががらりとかわるのではないかと思うわけです。


信用保証とか、連帯保証とか与信審査とかだけに依ることことなく個人レベルで信用創造ができて、通貨に相当するような流通、撹拌性をもったポイントを発行できる時代がくると思うんだよね。
大手家電店やレンタルビデオ屋の引当金の用意すらしていないポイントとかを見ると、ある意味でもう既に先行しているのかも。paypalとかの持っている可能性も凄いよね。GROUPONグルーポン)のも、クーポンという店舗債務の発行を助けるための仕組みだよね。
今度、三鷹でも3億分の地域商品券をやるんだけど、こんなんも言ってみれば地域通貨発行。10%のプレミアがつくわけだから為替差が発生してる。こういうのを色々総合すると、いろいろ形は違えどなにがしかの芽は既にあるんじゃないかなとおもうわけです。


この100年を人権の時代だとするなら、もしかしたらこっから100年はお金のような権利を勝ち得るためのムーブメントがおきるんじゃなかろうかと思うわけです。あと土地などの所有権、さらには著作権とか、公衆送信権とか、まあそういうライツ関係。自然劣化しない権利は情報世界においてはいままでの定義と運用では収まりませんぜ。
情報化によって劣化しないものの扱いは変わらずにはいられない。じゃないと溢れちゃうからね。


そんなわけで季節外れの台風とともに。
未整理でふきとばしてみました。
こういうのの使えるモデルができるのは日本発ではないかもしれないけど…も。

追記 カーボンマネー

今、池上さんのよくわかるニュースがメキシコやってて面白かったのでみてたのだけどカーボンマネーとか面白いですよね。これを排出量に割り当てちゃうという考え方、つまり先に使える量をきめてからそのなかでやりくりして、取引していくという設計はとても面白いです。
カーボンにフィックスする必要はない思いますが、こういうのもありかと。