「起業しろ」といいっぱなさないために

起業の関連エントリー。煽ってるつもりも無かったのだが、ついたコメントとかみると自分が意図していない読まれ方もあり、間違って広まるのも残念なので、簡潔にまとめておく。ほとんどいままで書いたことの再掲。


ひろゆきさんのブログをみてちょっと反省したんだ…。

http://hiro.asks.jp/67280.html
若者に起業を勧める嘘つきな大人たち
 
「不況で就職出来ないなら、起業すればいい。」みたいな文章を見かけることがありますが、こういうことを言う人は嘘つきか、バカか、無責任な人だと思うのですよ。

こんな辺境にひとが流れてくるとも思ってなかったので暗黙知べろべろだったんだけど、普段こういう話題を書いても世間と絡むことなんていままでなかったから、油断してたわ。


学生の就職難について

・もしだめだったとしても、人間万事塞翁ヶ馬。
・お金は対処療法でしかない。乞食に馬。

就職氷河期で凍えてしまわないために
http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20100310/1268246159

学生の起業について

・雇ってほしいヤツが100人集まったところで事業にはならない。
・就職浪人起業は学生起業ではない。就職浪人起業だ。

日本における起業環境

・創業資金が年々増加している、お金を稼ぐためにお金が必要
・創業者は若いほうが成功実績が高い
・日本は資金調達市場が機能できない
・起業は簡単、継続は大変、廃業はもっと大変。
・税金、制度が厄介

■起業に至る5タイプ
・社会変革型
社会をこうしたいという理念先行で起業に至る。最初はすごく貧乏。軌道に乗ったあとの成長力がすごい。
・マーケット指向型
商品ありき。最初は順調だが商品寿命に伴い頭打ちとなりジリ貧に。
マーケットを読み間違えると最初からコケルこともある。
・技術指向型
売れる売れないが不明。あたりはずれが大きく社会のニーズとあうかも不明。
・独立志向型
自分がどうなりたいかを優先順位にすえ行動するため意欲はあるが立ち上げ当初は苦労をする。
・なりゆき型
あとがなく、がむしゃら、もしくはいつのまにか起業に至る。伸びる可能性もある。


http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20100302/1267533592
日本は起業家を育てる環境には恵まれてない

起業家なんて失業者になるより簡単!
http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20100311/1268327600

起業における経済環境のタイミング

・デフレ下では現金を持つのがのぞましい。
・市場の不確実性が増えた環境で、まとめた資本を投下するのは危険。
・事業探索、飛石型など平時でもリスクの高いことをはじめるにはチャンス

     69  │                      │
技       │                      │
術   高い│ 待機型オプション     │飛石型オプション 
の       │                      │
不       │                      │
確   50  ├───────────┼──────
実   中間│   基盤型参入         │
性       │                      │
     35  ├─────┐          │
         │          │          │偵察型オプション 
         │増強型参入│          │
         │          │          │
     低い│          │          │ 
     20  └─────┴─────┴──────
         20  低い    30   中間   45   高い    60
                     市場の不確実性      

参考 アントレプレナーの戦略思考技術 P135

http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20100313/1268464883
あたたかだけど風がつよい

起業家って

・起業するひとは辞めとけっていったって起業する
・やれといわれてできるものではない
・起業は子供が自転車に初めてのるようなもの。面倒をみてくれる人がいなければ転んで泣くだけ。

どのような人物が起業すべきか

・経済的合理性がある人 or おいつめられた人 or 欲求、動機がある人。
・お金を稼ぐ手段をもっている人。
・お金を管理できる人。
・ものを管理できる人。
・若い人。
・めげない人。
・環境、実地学習のできる人。

起業するひとは何をもっているべきか

・創業資金
・事業をできる場所/土地
・事業ノウハウ。
・家族の理解。

起業と年齢

いまの日本なら、大きく失敗しようとしても若造に金を貸す仕組みとかがないから、自分の器以上の失敗をしようとしても無理。
サラ金に手をだすとかそういう、根本的な部分でマネジメントが出来てない人は除く。
若い方が再起不能になるほどのダメージを追う可能性は低くなる。
逆に50歳を過ぎてからの初めての起業とかは、資産があったりするので酷いことになるケースも多いようだ。