あたたかだけど風がつよい
今日はお天気がいいのに、風がつよい。
せっかくの土曜日なのにお店も開店休業状態。
パンをもしゃもしゃ食べながらホットエントリーをみてたら自分のブログがあった。
心臓に悪いね。なんか知らないところで自分の中2暗黒日記が競売にかけられた気分になる。
しかも、どうせ読むんだったらその一個まえのエントリーのほうが若い子には読んでほしいな。。
いっこまえのエントリーなんてただの妄言だもの。。
いや、しかし、ほんとう。はてブの人達は何にひっかかるのかわからないですね。
タイトルで釣れてるのかな?
で、お茶のみながらのグダグダトークなんだけどね、なんかブックマークのコメントみて、あー、、と思ったのでお茶のみながら書きますよ。
経済成長率が高いときの方が新参者が参入しやすいんですが。デフレの時期の場合既存が、大手が有利
デフレの時期に起業を勧めるのは、阿呆か気違いか詐欺師かのどれか。もしくは、たまたま運が良くて、まだ首を吊ってないだけ。
いやいや、さすがに詐欺はしてないつもりだよ><
地を這うような地味な商売してるし。起業すすめたところでうちに金なんかはいってこないし。
そりゃね、日本でこういうことを言うと、ちょっと気はふれてる扱いされるてもしょうがないけどさ。
このデフレの時期に起業するなんてバカだっていうのもある意味では本当。
素直に考えればデフレ下では現金を持つほうがいい。
ものの価格が下がっていくのがデフレなんだから資産の保有形態は現金のほうがいい。
高度成長期には実質年率10%以上のインフレで、賃金も変わるので、ローンを組んででもモノを先に手にいれるのがよかった。
100万で買えたものが10年後に同じようなものを買おうとした時に1000万になってしまうなら、100万のときにローンを組んで買うのがいいよね。
でも、1000万のものが1年で600万ぐらいで投げ売りされる時代なら現金握ってまってればいんだ。
経済環境はより悪化するだろうから、給与所得も下がるだろうし。あとは根くらべ。
そんなわけで大抵の商売はモノを売るので、デフレ下ではお金をモノに変えて商う以上儲けの効率は下がる。そんな時期には流動性の高いお金でお金を稼ぐことほど効率のいいものはないよ。
大抵は起業するときに初期投資が必要になるので、デフレ下は起業に向いていないとも言えるのかもしれない。
年末に大和総研の原田さんが日本は-0.5%のインフレターゲットって数字だして揶揄してた。
体感的に、アジア圏は高成長をしているところが多いからもっとダメージ感じる。おいていかれている感。
日銀や政府はデフレであることに問題意識を(もしかしたら認識も)もっているようにも見えないので恐らく今後もたいした手当はされないんじゃないかとおもっている。デフレは継続しそうだ。施策をうちだしたところで脱却が容易だとはおもえない。具体施策もない段階では評価のしようもない。
そんな経済環境を踏まえて、それでも時期的に起業のチャンスだといったのは、多分見ている側面が違うからだ。
事業戦略には一般的にいっていくつかの戦略に大別される。
69 │ │ 技 │ │ 術 高い│ 待機型オプション │飛石型オプション の │ │ 不 │ │ 確 50 ├───────────┼────── 実 中間│ 基盤型参入 │ 性 │ │ 35 ├─────┐ │ │ │ │偵察型オプション │増強型参入│ │ │ │ │ 低い│ │ │ 20 └─────┴─────┴────── 20 低い 30 中間 45 高い 60 市場の不確実性 参考 アントレプレナーの戦略思考技術 P135
アントレプレナーの戦略思考技術―不確実性をビジネスチャンスに変える
- 作者: リタマグレイス,イアンマクミラン,Rita McGrath,Ian MacMillan,大江建,社内起業研究会
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
商品の利便性、付加価値をあげてブランディングしていって、ものを開発したり売るのは資本増強型参入だ。既にマーケットがある市場に参入し、開発研究、販路の拡大にお金を掛ける必要がある。大手の会社の事業戦略は殆どがこのパターンになる。
だから、起業というと、この路線を思い浮かべてしまうひとは多い。
そういう起業をやろうとすると今の時期は最悪かもしれない。
事業がうまくいっている市場でその事業を既にやっている会社からMBO(マネジメントバイアウト)なりして、のれん分けとか、独立をするのが一番らくちんで成功確率も高い。起業家にしたらレイトマジョリティーだけど。
でも、基盤型や増強型は資本を確保してしかけないと勝負ができない。
このデフレ期に投資してまでやる意味って日本の経済環境下だと無いよね。冬に種撒きをするようなもんだ。
大手が設備投資渋ってるのがその証拠。できたての事業所におこぼれなんて回ってこない。
ただ、これは会社勤めでも条件は実はかわらないはずなのだが、従業員だから経営環境とか関係ないもん!というマインドなのかもしれない。
まあ、そういう考えもある。商売をしない公務員とか福祉的なひともいるし。
いまの日本で増強型参入は厳しい。
増強型はつまりは、生産性を上げることに帰結してくるんだけど、人件費の高くて、法人税が高くて、産業もさきぼそってる日本で投資して勝ち目あるのだろうか。
資本増強型で市場に新規参入するのに、参入市場を日本だけに限定する意味は、日本でしか通用しない事業か、残存者利益、既に経路を確保している場合ぐらいしかない。それ以外の分野で、資本増強でやろうとするなら、最初から国外で起業/事業スタートした方がいいと思う。実際、メーカーとかは生き残りをかけて生産工場やサービスを海外拠点の確保に躍起になっている。
全然チャンスじゃないじゃん!!
だけど、起業とか事業の種類ってそれだけじゃないっしょ。
今、チャンスだとおもうのは増強、補強の参入型じゃなくて、新規開拓型、飛び石型オプション。
多産多死の時代に、手堅いことをやろうとしても全然手堅くなんかない。
情報系技術の出現によって、既存の市場についてもちょうど産業構造からかわりつつあるし、大手がやばくなってくれたおかげで壁に隙間があいている。
新しいことをやるなら今がチャンスっていう意味だよ。
今まではもし新しいことができたとしても資本をもったところに後から参入されると、こちらも資本を増強して競っていくしか争う手段がなくて、大抵は資本の勝負になってしまう。起業年数が若く、資本のない若い会社には無理だ。だから株式を公開して市場から調達とかしなければいけなかった。
けど、今は、ちょっと潮目が違う。これがチャンスなんじゃないかなと思う理由。
ただ事業戦略として探索型はとても難しい。
座して飢え死ぬか、外にでて新天地を探すか。
大抵は新天地なんてなくて、探索にでたほうが生存率低くなるんだけどね。
でも、全員、ひきこもって春がくるまでまってると全滅の危険性もある。
動物学的にみれば、どこの群れにも数%ぐらいはいる気のふれた阿呆が探索してくれるから全体が滅びなくて済んできたわけだ。
特に日本民族の場合、不安遺伝子がつぇえから気質的にしかたないのかもしれないけど、ピンチってことは、同時にどこかがチャンスであることもあるのではないかとおもう。
誰もピンチじゃないときは、どこにもチャンスなんかない。
あたたかだけど風がつよいと思うか、風がつよいけどあたたかだねと思うかは人それぞれ。
観察する人の立つ場所によって観測内容なんて簡単にかわる。
もし事業戦略に資本増強型しか思い浮かばないのだったら、いまは起業なんて辞めておいたほうがいい。
現金かかえてじってしておくのが一番。それに雇ってって人が、何人集まったところで会社になんかならない。でも、そうじゃないタイプの人にとっては相応のチャンスなんじゃないのかなと思ったのさ。
まあそう言っておいて、チャン・スー氏をまるで生かせてませんが。
さ、いい天気だし…
おさんぽ・・・
仕事すっかな。
ま、混乱には巻き込まれたくないよね。
自分の場合は、自己裁量でコントロールできるようにするのがリスクヘッジだと思ったから起業しただけだし、ここらへんは人それぞれでしょう。同じ条件のひとはいないとおもうし、このやり方は人にはお勧めできない。
ほんと、混乱だけ起きなければいいとおもうよ。無血でよろしく!
条件厳しいかもしれないけど成功したら、ごはんおごってください。みんなに( ゚ё゚)ノ
第2節 我が国における開業・廃業の動向
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h20/h20/html/k3120000.html
http://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/start-ups/h18venturereport.pdf
お、なんかいい図があった。
大学発ベンチャーの廃業率とか酷くなってるよね。
なんで読んだんだっけかな…。3年ぐらいまえまで開業お盛んだったのに。
天下りのひとつぐらいにしかおもってなかったのかな。