産業を巡る問題はもうすでに対処療法しかない

白書系をみているとどれもある程度は問題や現状を正確に把握しているし、そこにかかれている分析も大きく外れているものだとは思えない。課題点は既になにであるかがわかっている状態にある。


こういう記事があった。

日本経済の現状
http://rionaoki.net/2010/03/3448
経済産業省が公表しているスライドがよく出来ているのでここでも紹介(ht @kazemachiroman)。日本が抱える問題とここに至るまでの経緯が丁寧に解説されている。

これらの統計の元ネタとなったデータは、たまに眺めてはため息をついてたので知ってはいたのだけどこうやってまとめられたのをさらにまとめられると、もっと大きなため息がでる。



問題、課題点はわかっているのに、問題は依然そこに横たわったまま。
解決の糸口も見えない。
なぜか?


ここまで問題がわかっていて対策ができないってことは、解決方法が無く対処療法しかない問題に取り組んでいるのかもしれない。
解決してしまうと壊れてしまうもののほうがダメージが大きいからなのではないかと思う。


脳に大きな腫瘍ができたからといって脳を取りのぞくわけにはいくまい。
これは微妙なバランスで、このまま進めばいつかはいっそ壊してしまったほうがいいとなるかもしれないが、今は崩れゆくのを待つだけだ。
木造建築の家が、床は抜けそうだし雨漏りしそうだけど、解体したら住むところもないしで修繕を繰り返しながらだましだまし住むようなものかもしれない。
どこかでリフォーム費用と立て替え費用がぶつかるかもしれないが、いまはまだごまかす時期かな。
最初の雨漏りできっちり修繕できていればそういうこともなかったのだが、ポイントオブノーリターンは過ぎてひさしけれ。



日本経済が復活とか、金利だとか、税率だとか、ベーシックインカムだとかなんだと鼻薬をかがせてごまかしたところで、一方たてれば他方がたたず。一答万解などということない。
問題点はあれこれある。だが画一的な政策は阻害要因になったとしても、反応を加速するための触媒にはならないんじゃないかとおもう。


経過観測をするかぎりこのトレンドはこのまま続きそう。
少なくとも人口構成の問題は今後30年は解決しない。


このトレンドが反転するためには銀行が2つ3つ飛ぶとか、失業率10%超えるぐらいのネガティブインパクトがないと変わらないかもしれない。JAL破綻とかはそういうものの兆しのひとつなんだけどね。応急手当ずいぶんがんばったよね。そろそろ次は自治体のターンかな。
がんばって延命して、ここからという時代がきたときのためにいろいろ蓄えましょう。
伏すこと久しければ飛ぶことかならず高し。
ヒバリなんでまたすぐ降りてきますけどね( ,_ノ`)


http://www.j-cds.com/jp/
CDSずいぶん下がったね。
ソフトバンク300か。
武富士5,344('A`)....