東京都青少年の健全な育成に関する条例に関しておもうこと

正直よくわからない・・・。



なにやらえっちいの漫画やらアニメやらが禁止されるのだと思ったがどうもネットでの騒ぎ方は違うようで、いくつか詳報を見てみたら、こりゃダメだなーとおもいました。


何がだめかというと、「表現の自由を侵害するおそれがある」と、思っている人たちがいるということ。
もし言われるとおり恣意的な運用により人治がおこなえてしまうような法案であれば、罪刑法定主義を軽視するような立法なのでハナから問題外にダメだろと。


さらにもっとだめなのは、もしそれが誤解であったとするならばさらにダメなのではないかと思いました。
誤解されたまま法律を成立させ施行しても互いに解釈が違うルールをどのように守れというのでしょうか?
出版業界などその対象となる人たちに誤解されている時点で法治は期待できない。やはり誤解をうんでしまっている時点でだめだろこりゃ。


大義名分は健全な子供をとかいってるけど、そもそもこれ誰に利するところがある条例なんか?
で、冒頭にもどって、正直よくわからないのでした。


追記

東京都「青少年健全育成条例改正案」可決! 
日本雑誌協会編集倫理委員長 山了吉さんインタビュー
http://www.daimokuroku.com/?index=intsai&date=20101215

都の漫画規制条例 守ったものは子ではなく大人
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201012160373.html
この条例が守るのは子ではなく、親のかりそめの安心、警察の威厳ではないか。

利するところは警察だという。
でも、これもわからないなー。政治的な信念があって、言論統制する思想はあるだろうけど、でもそれを立法させるのは議会でしょ。だとしたら議会制民主主義はお飾りになってしまうじゃないか。お飾りなのか?
ちょっとこんど都議にあったら背景を聞いてみよう。
取締の論拠が欲しかったのかもしれないが、これって刑事罰対象?だとしたらなおのこと罪刑を先に定めるという罪刑法定主義に反するものになっちゃいないかい?
えっと、wikipediaさんによるところの

刑事法における類推解釈の禁止

ってやつだ。
まあ、しかし別に法律の専門家でもないし、出版や漫画の利害関係者でもないので、極めてよくわからない。よくわからないけど、なぜこのようなことになっているのやら。


さらに追加。
遺憾の意砲をちょろーんとメールで発したら、なんかわざわざ関係者がお店にきて説明してくれたよ。都議のところにいままでにない規模でメールやら直接事務所にいろいろ陳情はきているそうだ。
大変だね。
石原都知事が音頭をとってやっているのに、条文の内容を把握してなかったりと、なんか聞いてもやっぱりよーわからんちん。
議会制民主主義を大切にするなら再度の議論が必要だとおもったよ。


いやしかし、石原さんは思ってることを包み隠さずいう政治家らしくないところがいいなとおもってたのだけど、彼の価値というものはあるとおもう。石原さんも猪瀬さんとかも旧来の政治家みたいな動きをするようになっちゃったね。3期もやるといろいろしがらみがあるんだろうな。