もし本気で組織体質を変えたいと願うのなら

勤務環境に絶望し、そして覚悟完了した御仁がいるのならば次のようなやり方で挑んでみてはどうだろうか。

while (居心地悪い){
	1.誰か賛同してくれる人物がいるかを調査する
	2.誰が決裁権がもっているのかを調査する
	3.誰がボトルネックになっているか調査する
	4.改善したい内容について稟議をあげる

	sleep(8h);
	if (ボトルネック==社長) {
		drop out;
	}
}


自分が働く環境。
自分も幸せになって周りのメンバーも幸せになるのであれば、出来る限りのことに挑戦するのは決して無駄にはならないと思う。ダメなことがわかるのも必要な発見だからだ。




前のエントリーに夢がなかったようで反省した。

派遣プログラマ時代の思い出
http://blog.mogya.com/2010/08/memories-in-dispatch-programme.html
その筋で考えると結局、一般兵は最新技術なんか追いかけ回さずに軍曹の言うことを素直に聞いてりゃいいんだ、という結論になってしまって、 それだったら結局、件のtogeterのエントリを見て笑っておくのが一番精神的に健康が保てるような気がする。

そうですね、あきらめて笑っておけじゃ、あまりにムゴすぎだ。
権限もない人物が体制に手を入れようとするのは結構骨が折れることです。いい意味でも、悪い意味でも目立ってしまう。そのうえで覚悟をしてなんとかしたいと思うのであれば、一般化できる範囲でもやれることは色々ります。IT系に限らない話しなのでとりあえずご参考までにちろりとまとめてみます。


ひっかきまわして終わりにしないために

体制を変えたいなら、その体制下で上に立つ覚悟が必要になります。もし意見を通したいのであればそのやり方で出世するのが一番の近道です。でないと、いままでそのやり方をしてきた人達が納得してくれません。それが嫌であれば、自らの意見を汲みとってくれるひとに一任してお願いするのがよいでしょう。

決裁権

組織運営については決裁権は非常に重要です。これが明確でない組織は暴走してもとまれませんし、加速しようとしても動きません。
最高権限者の却下理由について納得できないと思ったら撤退時期です。ベクトルが違うので居心地の悪いのは勢力図が変更されるまで改善しません。組織を変えるのに失敗したら環境がかわるのを待つか、自分を変えるしかありゃしません。

稟議書

社会人にとって大切な文章のひとつです。文書化するのは要求を通すためには大切なことです。
居酒屋で上司にぐちることで改善することもありますが、それだと自分と交流があり、しかも友好な関係にある直属の部課長レベルにまでしか意見が通りません。また大抵酔っ払っているので忘れられることも多いです。
不満ではなく理想を示す必要があります。それも文章で。
「嫌なものは嫌なの!」では、大抵の大人はしかめっ面になってしまうだけで事態は好転しません。
稟議書をおこす技術は社会人として戦うための武器になります。

提案書

稟議書が社内なら、提案書は社外と戦うための装備です。担当者と現場、そして決済者の間でこちらが伝えた欲求がねじ曲げられてしまうことがあります。文章に起こしておくとそんな時に齟齬がおきません。言った言わないの世界から抜け出すための盾となってくれることでしょう。

目論見書

波風をたてたくなければ目論見を書きましょう。これをかくことによって仲間を集めやすくなります。
5w1hなどといいますが、WHYを明確化することは自分がくじけないためにも必要です。社会の荒波を生き抜く呪文になります。




混乱から抜け出すために

居心地が悪いを通り越して混乱した状況におちいってしまっている場合、稟議や提案という悠長なことはしていられません。それ以外の方策を検討するひつようがあります。

品質管理

混乱した現場には品質管理の手法が参考になるでしょう。本来はものづくり系などの管理手法ですが学ぶ部分はおおくあります。
特にシステム開発でだれもが何をやっているのか見失ってしまったような阿鼻叫喚現場には威力を発揮するのではないかと思います。XPだのスクラムだの新しい手法を試していいのはベーシックなやり方でも実践できているところです。混乱した場合はまずはベーシックなものにもどるべきです。ドキュメントの管理方法や、工程の管理はものづくりのようなある程度枯れ、体系化されたものに立ち返るのが一番手っ取り早いです。

バージョン違いのものを混在させない

git、cvsだの、vssだとツールに目を奪われがちですが、なぜそのようなものを入れるかというと、バージョンが違うものを混在させないためです。
だから、混在を避けられるのであれば日付ごとのフォルダが増えようがなにしようが、まず、なにを正として運用するかはっきりさせる必要があります。この目的を見失ったバージョン管理はどんなに立派なツールをつかおうが意味がありません。
せっかくバージョンを管理していても、周知徹底がされていなければ根本からくつがえります。印刷済みの文章を回収するなど重大な変更については完全なる周知徹底がなされていることがなによりも重要です。
一方通行の告知ほど意味のないものはありません。ツールばかりに頼らず、必ず人間にもコミットしましょう。

タスク管理

バグトラッキングシステムでもかまいません。タスク管理のいいところは、一度タスクとして発生させたら、だれかが行動し処理しない限りは残り続けるということです。人に記憶による曖昧処理をゆるしません。
これは文章によるものであってもいいですが、だれに聞けばいいのかがわかっている状態をつくりだすのは問題解決のための第一歩です。

徹夜はしない

通常工程で遅れを取り戻すための手段としてはありえない選択肢です。公然と要求してくるプロパーもあるかもしれませんが、喧嘩してでも撤退やで。
あくまでビジネスです。お金を払って夜間対応の人間を入れるかしないと割をくいます。徹夜要求は原価割れのサインです、過度な値引き要求をするような会社はお客さまじゃぁありません。また、それが雇用の条件であれば、自らの労働資産の棄損行為です。

ひもじくさせない

大抵のひとは食うために働いています。めしも食えず仕事をしているような職場に未来はありません。くいっぱぐれさせちゃったら管理する側としても失敗ですし、その下で働くのも失敗です。原始時代だってリーダー失格でしょう。
ひもじい状態、眠い状態の常態化を是とする価値観なのであれば、本当にそこに心地よく働ける環境がつくれるかどうかを自問する必要があります。人として最低レベルの尊厳を守れないのであれば、なんのために働いているのかを自問しましょう。

やりがいをうしなわせない

人権侵害のレベルからいっぽ上のモチベーションの話しです。
混乱した状態がつづくと気持ちが折れます。ミッションの達成にやりがいを探すのが難しければ、他にやりがいを探しましょう。混乱した人は視野が狭くなります。狭い視野のなかでは新たな発見は困難です。
余裕のある人に助けてもらうか、自分が余裕があれば混乱した人、組織の視界をひろげてあげることが重要です。



マネジメントの限界

人の能力に多寡があるとしても、ひとりの人間が管理したり進捗を把握できる人数や範囲というのには限界があります。
訓練していない人でも5人ぐらいのマネジメントはできるでしょう。訓練した人でも直接管理できるのは3〜40人程度。100人までいけば優秀な経営者です。

では自分の管理能力を超えたらどうしたらよいでしょうか?
クラスタリングするよりほかありません。クラスタリングして、チームをひとりの個人と見立てて管理します。

大抵混乱した現場というのは管理官の裁量を超えているにも関わらず直接管理しようとすることにより、管理官自信がコミュニケーションのボトルネックになることにより生まれます。
そのような現場では権限譲渡がおこなわれないので現場間同士で情報の共有もできず、他の人たちの作業がブラックボックスになります。


キーマンの存在

どうしょうもない環境下であったにもかかわらず、何故かなんとかなってしまう現場があったりします。どうしょうもない環境であったという事実を把握しない経営者はそれを管理官の成果と勘違いしますが、よく観察すると、かならず管理官をしのぐキーマンが隠れていることに気がつきます。
失敗する要素は探してもきりがありません。しかし、うまくいくために必要な要素、人物は有限です。その要素を探し出すことができれば後につながります。
もし環境を変えたいのであれば、そのようなキーマンをみつけだせるようになりましょう。


お茶を飲む余裕

お茶を飲む余裕もないところに改善の余地はないと思います。そんな職場はまるでデフラグする余裕もないほどにリソースを食いつぶしたあとです。まずはそのわずかな余裕をつくるところから始めましょう。


お茶をのむ余裕をつくるために、紅茶を茶葉でいれることがお勧めです。ものすごくおすすめです。
もっというとはぐら茶屋から買うのが一番いいんじゃないかなとおもわれます! ヽ( ´ー`)ノ
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紅茶を飲んでたら怒られたなんていう職場があったら報告してください。
kuippaが飛んでいって葉っぱまみれにして業務を改善させます!