就職氷河期で凍えてしまわないために

塞翁ヶ馬

今年の寒さは記録的だから、就職活動にたちむかう若いコが希望をうしないかけていて下を向いてしまっているらしい。
その氷は壊そうとすると、その厚さに絶望し、溶かそうとするとその冷たさに震えることになるらしい。
若いコ達はそれでも挫けず、果敢にアイスブレイクに挑みつづける。


氷の先に暖かな春がまっていると思って。


先にすすむためのテクニックはいろいろあるかもしれない。
存分に挑めばいい。後悔だけはしないよう。
あの時、ああしていればとか、ほんとうはああだったとか、実直に挑んでいればそういう後悔をせずに済む。



結果?
挑んだなら、それでいいじゃないか。
挑んで動いている間は凍えずに済んだはずだ。


もしだめだったとしても、人間万事塞翁ヶ馬。


今日の不運は将来の幸運につながっているかもしれない。
絶望に凍えさえしなければ人生はつながっている。
前を向き、顔をあげよう。そして動こう。


そう。結果なんてものは何が幸いするかはわからないだ。
人生という演目が続く限り評価はだれにも下すことができない。
台詞をトチったからといって、幕が下りるまえにふてくされてしまうのは見ているほうも惨めな舞台だ。


顔をあげて人生をつなげてみよう。
昨日までの不幸は明日の幸福の伏線かもしれない。


ああ、そう。
就職がきまった!といって浮かれてはいけない。人間万事塞翁ヶ馬。
何が不運に転ずるかはわからない。


厚い氷の割れ目をくぐりぬけたつもりでも、残念なことに今は氷河期らしいんだ。
その実、とりまく環境はあまり変わっていない。
本当に些細なことで人は挫折する。


そんな下をむきそうになったとき、顔をあげればいいんだってことを覚えておこう。




( ´σ-`)ノ⌒ 里心


ちきりんりんの記事

ちきりんさんの煽り記事。

就職氷河期 サイコー!
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100309
というわけで、ちきりんは今20代前半だったら、絶対大企業に雇ってもらうより起業のがいいって思ってる。でもこの国はみんな超保守的だから「大企業に雇ってもらえるなら雇って欲しい!」って思ってるじゃん。だから、不況で新卒採用の氷河期が再来し雇ってもらえなくなるのは超がつくほどええことなんです。

煽り体制ないまだ若い子には酷だよね。
ちきりんは混乱ラバーだそうだが・・・
混沌はなにかがうまれるかもしれないというワクワク感があるので好きなんだけど、混乱はいやだな。
混沌とした人物がいたらちょっと近くによって観察したいけど、混乱してる人物がいたら、「まあ落ち着け」といいながら距離をとるよ。人の混乱なんて見ててもつまんないじゃん。混沌ラバーにしなよ。もっというと、コットンラバーにすると、もう何がなんだかわかんなくなっていい感じだとおもうよ。



でも、まー。
ちきりんさんのブログに書かれている現状のみとおしについてはその通りだと思うんですよ。
数年前に世界的に有名な投資家のジムロジャーズさんっていうおっさんが来日したときに講演を聞きにいったんだけど同じようなこといってました。日本の経済環境を指して、「日本の若者は一揆をおこしていい。なんで起こさないのか不思議だ。」って。
俺も数字みながらそうだなーって思ってたんだけど、その話しを聞いてたのはじーさんばーさんか、愛人つれたようなギラった中年おっさんとかぐらいしか居なかったんで、ああこりゃ一揆なんてしばらくおきないなと思いましたが。


・・・。
大企業をやめてOBになったような人たちの話しとかを多分普通の人より多く聞く機会があるんじゃないかとおもう。
彼らが口をそろえていうのは、会社の規模が小さいときに会社に参加したから上のほうまで出世できたけど、いまみたいなタイミングで入ったらずっと兵隊だよみたいな話し。
さらにここ20年ぐらいとょっと大企業の経営にタッチする人材は特殊になってきてて、生え抜きで社長まで出世ってキャリアパスは多分もう無いんじゃないかな。出資関係のある銀行とかからホイってつれてこられて座らされてる感じ。


え、出世するつもりもない?
安定を求めて大企業に入るならなおさらお角違いだとおもう。
ここらへんは企業研究から一歩踏み込んで、投資対象として企業を研究すれば見えてきたりすると思うけど、今上場している会社だって30年後に1/20残ったらいいほうだとおもうのさ。
30年前のソニー株がいくらだったって?そうじゃなくて、30年残ったから今のソニーに成ったんであって、30年前にそれを予測するのは困難だっつうの。そりゃ株価も数十倍になるよ。



大抵、法人には寿命がある。
だって10年も経つとビジネスモデルが通じなくなるし、20年もたつと業界そのものがなくなるんだもん。
だからだいたい法人なんていうのは30年ぐらいで寿命を迎える。
30歳の人が起こした会社が定年するころが1サイクル。
社歴100年を越す会社なんかが稀で、さらにいうと同じことをしつづけている会社なんてないんだ。
例えば自動車のトヨタは織機の会社だったし、化粧品のカネボウも紡績(糸)だった。
いま現在、大企業と呼ばれる組織は大抵が社歴が30年以上を迎えている、既に完成形に近い状態にある。
天井買いっていうんだけどね、今がピークの会社に就職してもあとは衰退してくだけだよ。


ちょっと夢のないことを言いましたが、リスクをとりたくないといって、平気で人生を企業任せにするリスクは受け入れてしまうのがなかなかどうして私からすると謎です。
せっかく大企業に就職したのに子会社に転籍になったうえ、事業部署ごと再編されたとしても会社を恨んじゃだめよ。法人っていうのがそうやって変わりながら生きていくしかないんだから。



乞食に馬

お金にまつわる病気には2つの種類があるんじゃないかとおもうわけですよ。


貧乏と金持ち。


貧乏を病んでも大抵は回復できる。しかし、金持ちはわずらうと不治の病であることが多い。
日本という国は国民がまるごと金持ちをわずらってしまったのではないか。



乞食に馬を与えてはならないという海外のことわざがある。
乞食を哀れんで馬を与えると、馬の価値をひきだすことなく潰してしまう。
現代の社会風土になおすなら、貧乏人に現金をあたえてはならないではないだろうか。



私の考えでは・・・、そう、あくまで自分の考えだが、
お金に困ってる人にお金をわたしても、ただ浪費するだけで終わってしまうだけだろう。
喉を乾かした人に塩水をあたえるようなものだ。より乾きをあたえるだけだ。



格差社会なんだと言うが、日本はすでに超富裕層の所得も下がってる。みんながなかよく貧乏なのねん。
1億以上の資産をもっている人の全員の全部の資産をとりあげて配っても、ひとりあたりにすると163万円にしかなりゃしない。
http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20100213/1266083220


みんなの資産をリセット、再分配したところで、乾きがいやされることはない。
金持ちという人がいて、金があまってたとしてもその金は預金とかになり銀行を通し、企業などに投資されている。
それらのお金が引き上げられれば、目先の163万円のために経済産業ごとなくすことになる。
腹がへったからと馬を食ってしまっては、そこでお終いだ。
おなかはいっとき膨れるかもしれないが、また馬をくれとせがんでももう馬を持っているひとはいない。



現代はお金を稼ぐために、お金がなければならないという状態にある。
本来、若者は労働資本というものを持っており、これを年齢を重ね消費することにより、資産資本、つまり財産に変換していく。
生涯賃金はひとによって差こそあれ、大抵は誤差の範囲だ。中央値から20倍もずれやしない。


また高い賃金を獲得していたとしても、その維持のためには相応の投資が必要になる。
どちらがいいかはその人次第だが、現代日本においては大抵はより使って、より稼ぐ方が選択される。
というのも、労働資本が著しく軽視されているからだ。
若者は、他の年代よりも労働資本、つまり豊富な時間を所有している。
その時間とお金とのトレードがバランスしていない、アンフェアトレードの状態にある。


住居、食費、衣服。
近代はお金がなければ、これらを維持できない。
原始的な社会であれば、労働力さえあれば、家もたてられるし、食べ物も探せるし、服も確保できる。
逆に、労働資本がない老人は財産から若者の労働資本と交換し、食べ物や居住空間を得る。


いまは、若者の時間と資産が不均衡な状態にある。
働いたら負けかなとか、ニートがどうこうというのも多分ここに根ざしているんじゃないかとおもう。
労働資本がたいした価値で取り扱われないなら、出来すぎたレタスを出荷せずトラクターで潰すように、時間を無為にすごしてもかわりゃしない。



働きたい、働けるのに働く場所がない。
働けないから、食べていけなくなる。住む場所も追いやられる。
これはどう考えても異常事態だ。



労働資本を持った若者たちで限界集落の村かなんかを借り受けて自給自足の生活をすれば、それはそれでまわるはずなのに、社会構造にとりこまれた段階で、若者の労働資本はフリーソース扱いだ。アジアなどの途上国の労働資本と競らなければならない。
労働資本と資産資本をバランスさせるように社会構造をかえるメリットは若者にしかないので、若者が動かなければ意味がないのだが、まあ、日本の若いやつにそこまでする気概もないかなと思う。既に角を矯められた牛だ。
金持ちは不治の病だねぇとつくづく思う。




お金なんかはちょっとでいいのにー。


ぐだぐだ。
そろそろ文章かくの飽きてきた。


就職できない人には起業がいいのか?

ほんとは!
これについてかきたかったんだけど、眠くなってきたし、書くのも飽きてきたのでここまで。
(゜Д゜=)ノ⌒゜


あ、そうそう、雇っていうヤツが100人集まったところで会社なんかにゃなりゃしないよね( ´,_ゝ`)