公立図書館の望ましい基準なんちゃらのパブコメ

パブコメというお味噌の名前みたいなパブリックコメント募集ちゅうことで図書館についての意見を募集しているそうだ。
普段ブログでぐだぐだ言う以上のことなぞついぞしたことがないのだけど、なんとなく見かけて、また図書館事件みたいのおきたらやだなーとおもうのと、前考えた考えたことがあったのがあったので、うけとっと方が「お、おぅ」と困らん程度に丸めて情報化にしぼってパブコメでお味噌汁をつくってみた。さしたる意図はない。なんとなくみかけたから書いてみた程度。

でもやってみて、気がついたんだけど、パブリックコメントを投稿する仕組みとか、かつての官公庁とは思えないね。
たいしたことないんだけど、デザインひとつとっても進歩したな!と思ったよ。
あと、最近、税金まわりとかで改正された法律いくつか読んだんだけど、なんか改正された部分をみると文章が現代国語な感じでだーーぃぶ読みやすくなってきたよね。古いところをざっくり削るのとかいい感じー。



ぼくの考えた最強図書館
http://d.hatena.ne.jp/kuippa/20120610/1339320624


「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の改正に関する意見募集の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000606&Mode=0

高度情報化に対する取り組みについて不十分であるように感じた。
平成24年度の情報通信白書によれば、公的機関への個人インターネットアクセスと学校インターネット整備度は調査対象18か国の中で最下位。学校インターネット整備、利用度はOECD諸国中、下から3番めでOECD上位半分15ヶ国の平均が81.686%であるのに対して日本は45.6%と著しく低い状態にある。高度情報化に対しては環境提供もできておらず利活用状況も低いことがわかる。

「地域の知の拠点」たるためには、文字・活字情報に囚われずこれら高度情報化物の収集維持管理、閲覧性の向上が求められる。レファレンスサービスも高度情報化された情報にたいしてもおこなえるよう環境、人的資本を整えるべきだ。


東京都下水道局は東京アメッシュにて降水量情報を公開しているが、図書館でこのような情報のアーカイブが見られるかというと現在は見ることができない。オンライン上でも一定時間以上過去の情報はみることができない。
では、一週間の降雨量と農作物の生育状況を比較したいと過去の天気を調べようとしたときにどのような手立てがあるだろうか。地域の知の拠点たるべき図書館は役にたつだろうか?
新聞などで公開された天気情報は予測に基づく予報であり詳細な結果情報とは完全に異質のものである。地震や天候のような自然由来のものだけでなく、概要ではなく要約もされていない、未編集で未翻訳の結果情報にアクセスできるかどうかは、現代の高度情報化社会には非常に必要なことである。
どのような条件で抽出するかが問われる時代、原典が失われていると情報の連続性が失われシステム上は無価値なものになってしまう。システム上無価値な情報を突合させても有意な情報は得られないばかりか関係性や判断を誤ってしまうことがある。現代において人間が読みやすいようにではなく、システムが読みやすいように情報を整えておくという観点を無視することはならない。
映像情報や音声情報を活字化することで情報が失われるように、モーションキャプチャで取得したデータを画像にしてしまうことで失われる情報もある。将来、どのような環境センシングがおこなわれるかは現時点での想定はおこなえず、かつ際限もない。人間には不必要な情報と不見識な編集をおこないデータを欠損させてはならない。


その地域の情報を電子化しておくというのも将来的に重要な価値を持つ。
個人が撮影した写真や、ビデオテープ、カセットテープなどに保存されたものについて積極的な収集と電子化を図書館としてのあり方に求めたい。8mmテープ、MDやMOのような読み込み機械が失われてしまう情報の保護や変換についても積極的な場であってほしい。収集や保管については、写真やビデオなどは肖像権、著作権等の権利の保護で扱いが難しいとおもわれるが、今は閉架であってもよいので図書館の努力義務に盛り込んではどうだろうか。


就職、起業、能力開発についての資料及び情報の整備・提供への取り組みについても情報化を抜きに話しをすすめるのはいささか滑稽だ。国内で活字化された情報が持つ影響力というのは業種によっては急速に減衰しつつある。必要なのは書籍の紹介だけではなく、その地域の情報の横断的、縦断的な情報である。ある会社はどのようなタイミングで人員の募集を繰り返しているのかとか、いまこの地域ではこんな仕事ができるひとが求められているかについては高度情報化技術に限った話しではなく、人と人との会話という原始的なバーバルコミュニケーションも重要となる。


高度情報化における、環境のインフラの整備、地域資料の保管、変換、そしてそれを利活用できる人的資本の充実がなされてこそ「地域の知の拠点」といえるのではないだろうか。


( ´,_ゝ`) えらそうに・・・